
こんな人におすすめ記事
- 損切りするラインを知りたい
- 勝ち負けのルールを作りたい
- お金持ちになりたい

うっ!?これで5連敗・・・また勝率が下がった。お金儲けの才能ないなぁ。

株で儲けたいなら、勝率じゃなくて勝っているときの比率と負けているときの比率で考えた方がいいよ。

比率?

勝つときは大きく勝って、反対に負けているときはその負けを小さくする。投資の基本は、「損切り」のルールを作るところからだよ。
損切りとは?
損切りとは、含み損を抱えている状態で株式に見切りをつけ、損失額を確定させることです。
損失がでると分かっている状態で金融商品を売却することは非常に難しい行為ですが、株式市場でお金を稼ぐには、勝つことよりもむしろ損を覚えることの方が重要と言われています。
損切りをした方が特になる理由
たとえば、直近4回のトレードで10%の利益が出ていると仮定します。
元手が100万円なら10万円の利益を4回積み重ね、トータル△40万円の儲けです。
しかし、5回目のドレードで50%の損失が出た場合、含み損が50万円となりトータル▲10万円と損失が出てしまいます。
このときの勝敗は4勝1敗となり勝率は80%です。
一方、利益率は100万円が90万円となってしまったため、▲10%となります。
このとき仮に、損失を20%で抑えることができれば、含み損は20万円となりトータル△20万円の儲けとなります。
このときの勝率は上記と同じ80%ですが、100万円が120万円となっているため利益率は△20%となります。
このように投資でのリターンは、勝率ではなく利益率と損益率で考えた方がよく、プロの投資家でも年率10%あればよいといわれています。

1回1回の取引で勝った負けたと喜んでいる場合じゃないですね。

勝ち負けだけを見た投資は、結果的に投機やギャンブルになる恐れがあるから、注意が必要だね。
損切りを覚えるために必要な事
一般的に株式などの金融商品は、買うことより売ることの方が難しいといわれています。
それは市場の値動きがだれにも予測できないためです。
買い付けた株式がどこまで上昇するのか、またはどこまで下落するのか?
未来のことは誰にも予測できません。
損切りするタイミングをできるだけ早くして、トータルの利益率をあげるには損切りするルールを作成する必要があります。

ちゃんとルールを作っておかないと損切り貧乏になりそうですね。

勝つときはもちろん負けることも考えておくことで、大きな損から自分のお金を守れるよ。
損切りルールの具体例
損切りする具体例を5つご紹介します。
- 短期・中長期など投資目的ごとに損切りラインを設定する
- 買値が10%下落したら、迷わず損切りする
- 勝つための根拠が崩れたら、損切りする
- 短期売買の銘柄を中長期投資に買えない
- 勝つトレンドに乗り、負けるトレンドに乗らない
短期・中長期など投資目的ごとに損切りラインを設定する
投資手法は、投資期間によってその運用ルールが変わってきます。
世界的に市場が大暴落した時に、慌てて長期で保有している株を売る「狼狽売り」をすると、損益だけでなく、複利の効果も失う恐れがあります。
そういった場合に備えて、短期・中期・長期と目的に合わせた運用ルールを定め、その中で損切りルールを作成ください。

ここでは損切りが難しい短期投資向けの損切りルールについて、解説を続けていきます。
買値が10%下落したら、迷わず損切りする
10%という数字に理論的な根拠はありません。
区切りの良い数字と著名な投資家の損切りラインは、おおむね7〜10%に設定されているなどがその理由です。
売るタイミングが特に難しい短期投資では、利益確定はもちろん損益を確定させるルールを作っておくことも重要です。

投資スタイルや投資額によって、損切りするラインは変わってくるから、投資経験を積んで自分が納得できるラインを見つけてね。
勝つため根拠が崩れたら、損切りする
投資でお金を増やすには、勝つためのシナリオを作る必要があります。
勝つためのシナリオとは、あなたが投資する銘柄で儲けられる理由です。
儲ける理由を作成しないままで、いきおいで投資を行うのは投機やギャンブルになります。
しかし、勝つためのシナリオを作ったとしても市場がその通りに動いてくれるわけではありません。
むしろ、想定とは異なる動きをすることの方が大半です。
勝つにしろ、負けるにしろ、このシナリオから大きく外れたときは、利益と損益を確定させることをおすすめします。
買っている時に利益を確定するのは、買っている根拠がわからないためです。
勝手いる理由がわからなければ、次の投資機会にこの経験をいかすことができなくなり、また余計な勝ちルールを自分の中で作ってしまう恐れがあります。
投資のトータル利益を上げるには、シンプルなルールを愚直に積み重ねることが結果的にお金持ちになる近道になります。

VTとか全世界ETFに長期投資すれるだけでよくないですか?

老後の資金を作るためにもETFで長期の積立投資をするのは、最も重要な投資の一つだけど、それだけだとリターンを最大化できないから、お金が余るようなら短期投資をしたほうがいいと思うよ。
短期売買の銘柄を中長期投資に変えない
デイトレードなどその日のうちに利益を確定さえる投資手法を行なっているにもかかわらず、翌日まで株を所有し続けることは往々にしてあります。
しかし、1回のトレードではうまくいくことはあってもトータルで見れば損失が大きくなってしまう恐れもあります。
投資前に短期の期間を設定して投資を始めた場合は、できるだけその期間に忠実に売却してしまうことが大切です。
こうした投資手法を自分で勝手に変えてしまわないための方法としては、買い付けた時に売却する設定をしてしまうことをおすすめします。
こうすることで、余計なバイアスに惑わされれず、機械的に銘柄を売却することができます。
買値により利益や損益はばらつきがででます。
そのため、損切りラインを下落率10%と、一概に決めてしまうことは難しいかもしれません。
しかし投資初心者のうちは大まかな数値で統一しておくことで、トータルの利益率をあげる事ができます。
自分の投資額やスタイルに合った損切りラインが見えてきます。

ちゃんとルールを作っておかないと損切り貧乏になりそうですね。

人はそのときの感情や状況でルールを変えてしまいがちになる。そうしたバイアスに引きずられてルールを変えているうちは、利益を積み重ねることが難しい。だから、一度作ったルールは、紙に書き出して1年に1回だけ見直すくらいでいいと思うよ。
勝つトレンドに乗り、負けるトレンドに乗らない
株価が大きく下落しているときはもちろん、大きく買っているトレンドに乗ることも危険です。
日々のチャートを分析し、勝つトレンドの波がくればその波に乗り、トレンドが変わったと思ったときに、その波から降りる。
このタイミングを図ることが難しいのですが、これまでのルールを併用して勝ち負けの波に乗ったり、降りたりを短期的に繰り返すことで間違いなくお金持ちになれます。

この波を見つけるのが、すでに無理ゲーなんですけど。。。

たしかに上昇するトレンドを見つけるのはむずかしいけど、こればっかりは勉強と経験を積み重ねるしかないね。

楽してお金儲けってできないんですね。。。

できるところから、小さく積み重ねようね。
まとめ
投資でお金持ちになる必須テクニックである「損切り」について解説をしました。
自分の大切なお金を失うことは大変つらいことですが、そうした自分の感情を切り離して市場と向き合うことで、お金持ちへの道が見えてきます。
市場の世界においては、どんな偉大な投資家も損切りを経験しています。
負けない投資家はいません。
むしろ負けた回数が多く、負けるときの率の低い人が偉大な投資家になれます。
そのためには、そのときの自分の感情や考えに左右されないシンプルかつ絶対的なルールが必要です。
勝つためのルールを作成するために、日々投資経験を積み重ねましょう。