

サーバーやドメインの移管作業って、上手くできるかいつも不安なんですよね〜。。。
こんな人のための記事です。
ウェブサイトの運営や制作の仕事をしていると、たまに必要になったり、依頼されたりするのがサーバーやドメインの移管作業です。
これまで利用してきたサーバーやドメインを移管する場合、どのような手順で進めるのか?

たまにしか作業をしないので、覚えてません。。。
という人のために、この記事では
- サーバーのみの移管を行う場合
- ドメインのみの移管を行う場合
- サーバーとドメインの両方移管を行う場合
について、ご紹介します。

大まかな手順を覚えて、各サーバー・ドメイン登録会社の手順に沿って作業をしましょう♪
サーバー移管とドメイン移管の違い
移管手順について紹介する前に、サーバーとドメインの違いについておさらいします。

サーバーって何?ドメインって何?
というところから、作業を始める人もいるので。
ここでいうサーバーとは、Webサーバーのことです。
Webサーバーには、Webサイトのhtmlやcss、動画、画像などのデータを保管されています。
サーバーにはIPアドレス(数字で構成された識別子)が割り振られており、ネームサーバー(DNSサーバー)によって、サーバーとドメインは紐づけられています。
ドメインとは、IPアドレスと同じく通信先を指定する識別子です。
IPアドレスがコンピュータに対する識別子であるのに対し、ドメインは人に対する識別子です。
IPアドレス:183.79.135.xxx
ドメイン:xxx@example.com(@マーク以降の文字列がドメイン)
ドメインの取得には、「ドメイン所得業者」に登録をして、年間の代金を支払う必要があります。
つまり、サーバー移管とはWebサイトで表示しているファイルの保管場所の移動作業のことであり、ドメイン移管とはドメイン管理者を変更する作業になります。
サーバーやドメインを移管する3つのパターン
移管作業はその目的によって、
- サーバーのみ移管する
- ドメインのみ移管する
- サーバーとドメインの両方移管する
という対応が必要です。
サーバーのみ移管する場合の手順と注意ポイント
サーバー移管は、現在使用しているレンタルサーバーのサービスやサポートが悪かったり、会社の方針やサイトの運営規模の拡大、セキュリティ対策などにより対応をすることがあります。
サーバー移管の流れ
- 新サーバーの契約
- Webサイトのデータ移行
- メールアカウントの作成
- DNS切替
- 1〜3日後に、メール送受信設定の追加・変更
- 旧サーバーの契約解除
サーバー移管時の注意ポイント
サーバー移管を行うとDNSサーバーが参照しているIPアドレスも変更となるため、新しいサーバーに使用しているメールアドレスの情報を移す必要があります。
会社などで大量のメールアドレスを管理している場合は、旧サーバーからデータの書き出しを行い、そのデータを新サーバーにインポートを行うことで、一括で作業することが可能です。
また、新サーバーでメールアドレスの運用をはじめると、メールソフトに設定しているメールアカウントの設定も変更する必要があります。
その際の注意点としては、DNSの切替をおこなってから最大72時間は、新サーバーのメールアドレスと旧サーバーのメールアドレスの両方を運用する必要があるということです。
サーバーやドメインの移管を行った際に行うDNS切替は、全てのサーバーが認知するのに最大72時間かかります。
そのため、認知していないサーバーが受信メールを受け取った場合、旧サーバーにメールを送信するため、旧メールアドレスをDNS切替後すぐに削除すると、メールが受け取れないなどのトラブルに発展します。
サーバーやドメインの切替は、影響が少ない金曜日の営業終了後に行うなど配慮が必要です。
ドメインのみ移管する場合の手順と注意ポイント
ドメインは会社の方針やセキュリティ対策によって移管する場合があります。
ドメイン移管の流れ
- 旧ドメインの移管条件の確認
- 旧ドメイン登録業者へ移管申請
- 新ドメイン登録業者に移管申請
- ドメイン移管作業
ドメイン移管時の注意ポイント
ドメイン移管を行う際の注意ポイントは、契約している業者によってドメインのみの移管はできないことです。
その場合は、ロックを解除してもらったり、サーバーごと移管する必要があります。
また、移管後はGoogleアナリティクスや記事コンテンツ、メールフォームへのアクセスなど正常に動作するか確認が必要です。
サーバーとドメインの両方移管する場合の手順と注意ポイント
上記に比べると、サーバーとドメインを両方移管することは簡単です。
サーバーとドメイン移管の流れ
- 新サーバーを契約する
- Webサイトのデータ移行
- ドメインの移管作業を開始
- 新サーバーにメールアカウントを作成
- メール送受信設定
- DNS切替
- 旧サーバーの契約解除
サーバーとドメイン移管時の注意ポイント
レンタルサーバーであれば、サーバー契約時にドメインも合わせて契約している場合もあるため、比較的簡単に移管作業を行うことができます。
旧新のレンタルサーバー会社や担当部署と連携して、データの流出や消失などに十分に注意をして移管作業を行いましょう。
まとめ
サーバーとドメイン移管の流れと注意点について解説をしました。
サーバーやドメインの移管は、サイト内のデータを移動するだけではなく、DNSの切替やメールの追加・設定、またSEO対策などさまざまな要因が絡んできます。
思っていたより作業範囲が広かったなどの意見も聞くので、いきなり大きなサイトの移管作業をするのではなく、小さなサイトから慣れていくや専門家の意見を聞くなど、徐々に慣れていく必要があります。
失敗してもすぐに元に戻せるようにデータのバックアップをとっておくなど、注意して作業を行いましょう。