長かった初めての飛行機モデル制作も今回が最終回。
いよいよ仕上げ段階に移っていきます。
仕上げ工程は、以下の4つ。
- スミ入れ
- デカール貼り
- ウェザリング
- トップコート
ここまで来れば完成まであと少し。
サクっと完成させてしまいます。
GSIクレオス Mr.ウェザリングカラー フィルタ・リキッド ブルーグレー
Amazon公式サイトウェザリング(エアブラシ)
このままサクっと終わらせようと思いましたが、このままでは味気がないのでエアブラシでパネルの汚れを追加してみようと思います。
使うカラーは、クレオスのFS36231 米海軍標準塗装色。
コックピット内部に使ったカラーと同じ色です。
パネルラインに沿ってマスキングテープを貼り、シェーディングの要領で塗料を吹き付けます。
そうすると、 することができます。
これを機体各所に適当に施します。
フィルタリング
エアブラシで汚れを追加したら、次に全体の塗装が馴染むようにフィルタリングをします。
使うカラーは、ウェザリングカラーのフィルタ・リキッド シェード・ブルー。
専用の薄め液で塗料を希釈し、筆塗りでサッと表面を撫でるように塗っていきます。
思った以上に青くなりましたが、この後のスミ入れで塗料を拭き取るのでこの段階ではこれで良しとします。
スミ入れ
フィルタリングが終わったら、凹モールドにスミを流し込んでいきます。
使うスミ入れ塗料は、タミヤのスミ入れ塗料ダークグレイ。
これで機体のモールドを強調します。
本来ならハミ出た塗料を薄め液で拭き取りますが、今回は汚れを強めにしようと思うので、薄め液を絡めた筆でウェザリングしてみます。
はみ出た塗料は重力を意識して、筆を動かしていきます。
下地に塗ったシェードブルーをいい感じに拭き取りながら、汚れがウザくならない程度にスミ入れ塗料を伸ばしていきます。
デカール貼り前工程
スミ入れ塗料が乾いたらデカールを貼っていきますが、このままデカールを貼ると塗料の凹凸でデカールがシルバリングを起こす可能性が高いので、デカール貼りの前に一手間加えます。
クレオスの光沢クリアーを使い、表面をなめらかな状態にします。
表面を整えた模型にデカールを貼っていこうと思いますが、ここでトラブル発生。
10年前に購入したキットなので、デカールで死んでしまっています。
デカールを水につけても台紙から離れず、表面に少し触れるだけでデカールが割れてしまいます。
死んだデカールの復活の儀式として、タミヤのつや出しニスを使います。
デカールをクリアコートすればいいという話もありますが、エアブラシのエア圧でデカールが割れる恐れがあるので、確実性の高いつや出しニスで対応してみます。
デカール貼り
つや出しニスを塗ったデカールを適度なサイズに切り分け、水につけて台紙から外します。
ニスで表面を覆っていると言っても、デカールの耐久性はゼロに近いので、ピンセットで触らないようにしながら、台紙をデカールを貼る位置まで持ってきます。
ピンセットでデカールを移動させようしてもデカールが割れてしまうので、今回は指でデカールの位置決めをします。
デカールがかなり小さいので、微妙な位置は爪の端で行う。
何度か失敗してデカールをいくつかダメにしましたが、今回は仕方がないので諦めます。
機首の横に貼り付けたデカールが一部割れてしまっていますが、この後のウェザリング工程でデカール剥がしをして見た目を調整しようと思います。
ウェザリング
機体の表面と裏側を少し汚します。
機体表面の汚しに使うカラーは、ウェザリングカラーのホワイトダスト。
ホワイトダストは、白味のある砂埃や埃を表現する際に使う塗料です。
これを機体上部の隅に満遍なく塗り、少し乾かしてから綿棒で拭き取ります。
機体の裏側は、同じくウェザリングカラーのサンディウォッシュ。
ホワイトダストより黄色味が強く、乾いた砂汚れの表現に向いています。
これをホワイトダスト同様に、機体の裏側に満遍なく塗り、これまた同じように綿棒で適度に拭き取ります。
ホワイトダストより強い汚れを表現したいので、サンディウォッシュより荒目に拭き取ります。
ついでにランディングギアや車輪を汚してみましたが、これはやりすぎ。
ウェザリングは加減が難しい。
トップコート
塗料を十分に乾かしてから、最後につや消しのクリアコートを機体全体に吹きかけます。
使用するクリアは、Mr.COLOR GXのスーパースムースクリア。
塗り残しがあると、表面の風合いが歪になるので、塗り残しがないように満遍なく塗料を吹きかけます。
ミサイルが邪魔で少し塗り抜くところもありますが、あまり見えないのでその辺りは適当です。
完成!ハセガワ 1:72 川崎T-4 ”航空自衛隊”
最後の最後にキャノピーを取り付けて、川崎T-4の完成です。
購入してから15年ほど経過していたので、デカールが死んでいたり、買うならブルーインパルスを買っておけばよかったなぁと思ったりしましたが、なんとか完成まで漕ぎ着けることができました。
飛行機モデルは難しいと聞いていましたが、予想よりはるかに高い難易度で失敗のオンパレード。正直、失敗作かなぁと思わないでもないですが、ガンプラと違った模型の楽しさを体験することができたと感じています。
とりあえず、今回の制作日誌はここまで。
次回は、作りかけのまま10年放置している軽装甲車があるので、そちらの製作を再開する様子をお届けします。
ハセガワ 1/72 航空自衛隊 川崎 T-4 航空自衛隊
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