

学校や職場で、自分の言いたいことを素直に言えているか?

言えてないね。周りの目ばかり気にして、言いたいことの半分も言えていないと思う。

言いたいことが言えないのは、周りの目を気にしているからじゃなくて、自分の中にある不安に注意が向いているからだ。言いたいことを言うには、不安症対策が効果的だ。
人と対峙して話をするときに重要なのが、不安症対策です。
対人能力を高めるためには、自分の中にある不安をコントロールする必要があるからです。
人は知らないことに対して、勝手に不安だと思い込みます。
そして人が一番よくわからないのが他人のことです。
他人がどんな反応をするのか、どんなことを考えているのかわからないから不安になり、不安を遠ざけるため人と話すことが苦手と感じるようになります。
これが人と話すことが苦手=対人不安の正体です。
この記事では、人と話すことが苦手を克服するための方法について解説をします。
観察する
対人不安の強い人は、自分の言動や評価にばかり注意が向いています。
周囲の状況や他人を見ているようで見ていないため、状況が分からなくなり不安を抱えてしまいます。
人と話すときに自分に注意を向けないためには、
周囲の人を観察する
話している人の表情を観察する
と、自分へ意識をそらせることができます。
特に相手の表情の動きに注目すると、その人の感情の動きを読み取れるようになります。
- 広角が上がり、目尻が下がっていればポジティブな感情
- 広角が下がり、目に力が入っていなければネガティブな感情
など、相手の反応と周囲の状況に注目すれば、たとえ相手が怒っていたとしても不思議と萎縮して緊張することもありません。
最初は怖いと感じるかもしれませんが、人は他人のことをあまり見ていないので、観察していてもバレることはありません。
怖い相手から目を背けず、じっくり観察して相手の感情を読み取り、動揺せずに対応できれば対人不安はなくなります。
他人の行動から学ぶ
知っている人の言動から不安対策を学ぶことができます。
コニュニケーション能力の高い人は、日頃から不安対策をしているからです。
彼らがコミュニケーションを行う際に気にかけていることに注意を向け、それを学びながら実践することで、自分の中の意識を外へ解放することができます。
わざと失敗する
対人不安を抱えるのは、人からよく思われたいなどの完璧主義による弊害です。
しかし、他人はあなたのことを大して見ていません。
みんな自分のことにしか興味がなく、あなたと同じように自分の中に意識を向けているからです。
とはいえ、意識を切り替えるのが難しいときは、小さな失敗(間違った回答やスベる内容の話をする)をわざとすることです。
小さな失敗をしても、意外と周りはあなたに注意を払っていないため、会議や打ち合わせは淡々と進行します。
他人の意識が自分に向いていないことがわかれば、緊張がほぐれて不安がなくなります。
緊張するような場面では、最初にわざと失敗して場の雰囲気をなごまし、自分の中の不安もほぐしましょう。
拒絶されることに慣れる
対人不安の強い人は、自分の意見を表に出す機会が少ないため、他人から拒絶されることに慣れていません。
拒絶されることに慣れていないため、他人の反応が分からず不安を抱え、コニュニケーションが苦手と感じるようになります。
この場合の不安対策は、拒絶されることに慣れることです。
どうでもいいことから重要なことまで、なるべく他人に依頼をしてみましょう。
そうするとみんな意外と言うことを聞いてくれることがわかります。
どうしても難しいときはお断りの返事が来ますが、しっかりした理由があり、拒絶されることにダメージが少ないこともわかります。
拒絶されることに慣れれば、不安も少なくなり、対人能力が上がります。
まとめ
- コミュニケーションの苦手な人は、不安症対策が必要
- 人は知らないことや馴染みのないことに不安を感じて遠ざける
- 不安は観察することで払拭できる
- コミュニケーションの得意な人から対策を学ぶ
- 失敗すれば、怖くなくなる
- 断られることに慣れれば、対人能力が上がる