
こんな人におすすめ
- 固い文章を書く習慣が付いてしまっている
- 読みやすい文章を書きたい
- やさしい文章を書きたい
こんにちは。ツクルカです。
月間300万PVを超えるウェブメディアの編集担当をしています。
そんなわたしが、メディアやブログの文章で特に意識しているのが、文章の見やすさと読みやすさです。
見にくい文章は、見るだけで読む気が失せるからです。
かれこれ10年以上かけ、毎週ライターさんの記事を校閲・添削しつづけました。
そんな自分の経験から
読みやすい文章=見やすい文章
という、結論にいたりました。
ここでは、文章を見やすく・読みやすくする一般的な漢字とひらがなの使い分けの方法から、ひらがなのマイルールについてもご紹介します。
少しでも参考になれば、うれしいです。
文章は、漢字3割、ひらがな7割
見やすく読みやすい文章をつくる1番のコツは、ひらがなを多くつかうことです。
どのくらいの割合にすると見やすくなるのかというと、「漢字3割・ひらがな7割」だといわれています。
この割合は文章を書くときの1つの目安なので、参考としてだけ覚えておき、取引先や上司に送るメールや親しい相手に送るメールなど、そのときの状況によって割合を使い分けてください。
例:漢字多め
先日はお忙しい中ご足労頂き、誠に有り難う御座いました。
御依頼頂きました資料を、添付にてお送り致します。
御多忙中の所、恐れ入りますが、何卒宜しくお願い申し上げます。
例:ひらがな多め
先日はお忙しい中ご足労いただき、まことにありがとうございました。
ご依頼いただきました資料を、添付にてお送りいたします。
ご多忙中のところ、恐れ入りますが、何卒よろしくお願い申しあげます。
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ひらがなを少し多くするだけで、文章が見やすく目にはいってくるようになります。
どのような漢字を「ひらがな」にすればいいのか?
漢字をひらがなで表現することを「漢字をひらく」といいます。
一方、漢字を使用することを「漢字をとじる」といいます。
漢字をひらくには、文法上6つのルールがあります。
- 形式名詞
- 形容詞
- 接続詞類
- 補助動詞
- 複合動詞
- 副詞
形式名詞
形式名詞は、「こと」「もの」「とき」「ところ」など、抽象的な意味を表す名詞です。
形容詞
形容詞は、「かわいい」「うつくしい」のように、語尾が「-い」で終わる言葉です。
接続詞類
接続詞類は、文と文をつなぐ「接続詞」類する品詞です。
「および」「しかも」「ところが」などをひらがなで使います。
補助動詞
補助動詞は、本来の意味が薄くなり補助的な意味をそえる動詞です。
「いく」「くる」「みる」などが、これにあたります。
補助動詞の例
- 彼は仕事を続けていくらしい。
- 仕事に行ってくる
- 試しに仕事をしてみる
以下の例文のように、本来の意味で使う場合は、漢字をとじます。
- 仕事へ行く
- 会社に来る
- 作業風景を見る
複合動詞
複合動詞は、複数の文言が連結して意味をなす動詞です。
「つづける」「なおす」「まわす」など複数同士の後半にくる漢字はひらきます。
複合動詞の例
- 仕事をしつづける
- 作業内容を見なおす
- 仕事現場を見まわす
ただし、複合動詞も補助動詞と同じように、動詞本来の意味で単独で使う場合は、漢字をとじます。
副詞
副詞は、ほかの言葉の意味をくわしく説明する語です。
「あらかじめ」「さらに」「すでに」「すべて」「ぜひ」「たくさん」「ともに」「なお」「まったく」「まで」「よろしく」など、他の文法とくらべて、ひらがな表記にする機会の多い語です。
迷ったときは、ひらがな表記にする!
漢字をひらくときのルールとして、文法上のルールを先にご紹介しました。
しかし、
覚えるのがたいへん
文章の流れによって、漢字でとじるときもあれば、ひらくときもある
と、おもいます。
なので、迷ったときはひらがな表記にするや表記にゆれが発生しない程度に自分でルールを作っても大丈夫です。
わたしの場合は、気をぬくと文章が固くなりがちなので、ひらがなを多くつかうことを意識して、基本的には漢字はひらくようにしています。
漢字は、文章を読みやすくするためのアクセントぐらいに考えています。
まとめ
スラスラと読みやすい文章を書くためのコツとして、「漢字とひらがなの使い方」について解説をしました。
文章中の漢字とひらがなの割合は、「漢字3割」にたいして、「ひらがな7割」がベストといわれています。
シーンごとの印象を考えて、使いわけることをおすすめします。
漢字をとじる、ひらくには文法上のルールはありますが、基本的には漢字をひらくことを念頭におき、文字変換をしたときに読みやすい、見やすいで判断すれば大丈夫です。
あなたの記事をよむ読者のことを考えて、読みやすい・見やすい文章作成を心がけましょう。