

すぐにカッとなって感情をコントロールできない人は、客観的事実と自分の中の思い込みを整理できていません。感情をコントロールするには、事実だけを見て、無駄なイライラを解消すべきです。
ボクたちは他人からネガティブな感情を受け取ると、そのイライラをネガティブな感情を受けた人ではなく別の誰かに向けてしまいます。
職場の上司からの叱責にイライラし、それをそのまま家庭に持ち帰ってしまうと、家族にイライラをぶつけます。
このように、他人から受けるネガティブな感情を解消しないままコミュニケーションを続けると、イラッとくる話し方をしてしまったり、相手を傷つける言葉をぶつけてしまったりします。

こっちに感情をぶつけられても・・・って感じだよね。

そうだな。イラッとした相手に牙を剥くのはいいが、他の人に剥くのは問題だ。
これを繰り返すと、
職場では、嫌われる
彼氏・彼女であれば、別れる
友人であれば、疎遠になる
家庭であれば、不和が発生する
など、人間関係の崩壊に繋がり、自分が本当に困った状況に陥ったときに周りが敵ばかりで、だれも助けてくれないという最悪の状況を生み出してしまいます。
この記事では、他人から無駄にネガティブな感情を受け取らないための方法とそのイライラの解消法について解説をします。
正しく他人を観察する
他人から無駄にネガティブな感情を受け取らないためには、「事実」と「評価」を分けて、正しく他人を観察しなければいけません。
事実と評価を正しく分けて判断できないと、客観的な事実と自分の中の思い込みがごっちゃになり、思い込みに支配されて相手に対してネガティブな印象を持ってしまうからです。
たとえば、飛び込み営業で訪問してきた営業マンを見て
スーツをきっちり着ている
シャツがよれて、靴が汚れている
頭が悪そう
仕事できなさそう
などの感想を持ったとします。
このとき、着ているスーツの中のシャツがよれていて、靴が汚れているのは事実です。
しかし、頭が悪そうや仕事ができなさそうというのは、事実に対するあなたの評価で、ただの思い込みです。
その営業マンが本当に頭が悪く仕事のできない人なのかは、まだわかりません。
しかし人間は、ほんの一瞬だけ見た客観的な事実をもとに無責任に相手を評価してしまいます。
これを上司や家族、友人、恋人など近しい人とのコミュニケーションで行うと、無駄にイライラして感情がコントロールできなくなります。

どうすれば、事実と評価を分けられるようになるの?

練習しかない。
駅や道ゆく人を観察して、その人がどういう人なのかを見ることです。
そして、実際に上司に怒られたときなどは、事実と評価のどちらなのか?
もしどちらかわからないときは、思い込みかもれないと学ぶことが大切です
相手に共感を求めない
自分がイライラしている相手に共感をするのは問題ありませんが、自分のイライラを相手にわかって欲しいと共感を求めるのはNGです。
共感を求めたところで、
その相手に自分が何を求めているのか?
何をして欲しいのか?
相手がこちらの欲求を満たすためにどう言って欲しいのか?
など、相手の人はあなたのことがわかりません。
相手に共感して欲しいのに、わかってもらえないと、人は思わぬ敵意をぶつけてしまいます。
後から考えると、「なんであんなことを言ってしまったんだろう?」と後悔するようなことを近しい人に言ってしまうのは、そのためです。

あるね。っているか、やってるね。

求めるのは、共感じゃなくて、ニーズだ。
イライラしているときでも、「自分は何をして欲しいのか?」といったニーズをリクエストできるように思考しましょう。
自分の感情を満たすための共感を求めると、人間関係はややこしくなります。
人間関係を楽にしたければ、相手に共感を求めないことです。
ネガティブな感情を説明できるようにする
ニーズを正しくリクエストするには、感情と一緒に理由とリクエストをセットにして説明しなければいけません。
イライラしているときは言葉は短文になりがちで、感情のみを伝えがちになってしまうからです。
感情だけをぶつけられると、敵意を向けられと感じてしまうため、その感情の理由や背景をきちんと説明した上で、自分のして欲しいニーズをリクエストする必要があります。
- 自分が抱いている感情
- その感情を抱いている理由、もしくは背景
- 自分のしてほしいこと
感情に理由とリクエストをセットにすることで、イライラしているときでも言いたいことをきちんと相手に伝えて、話し合うことができます。

難しそうだけど、意識しないといけないね。

そうだな。ニーズを正しくリクエストできればコミュニケーションがこじれることはない。
イライラしているときほど、その理由とリクエストをきちんと伝えて、自分のニーズが叶えられるようにしましょう。
そうすることで感情をコントロールしたコミュニケーションを取ることができるようになります。
まとめ
感情がコントロールできない人は、事実と評価を分けられていない
他人は正しく観察しなければならない
事実だけに注目する
他人に共感を求めると、人間関係はしんどくなる
ニーズは、感情・理由・リクエストをセットにして伝える