

やる気が出ない最大の理由は、仕事の行程に具体性がないからだ。具体的なステップを考えると、やる気にスイッチが入る。
人間は、行動を具体的に考えられないと行動に移せない生き物です。
晩ごはんの準備が面倒くさくて何も作る気が起きないのは、何を作ったらいいのか分からないからです。メニューさえ決まっていれば、晩ごはんの準備は簡単に終わります。

何をすればいいのかわかれば、気も楽だよね。

そうだ。「これをして、次はこうやって、最後にこうすれば終わる」みたいに、行動を1〜100まで具体化すると仕事も楽に取り組めるようになる。
この記事では、やる気が出ないときにやる気スイッチを押す方法と他のことが気になり誘惑に負ける理由についても解説をします。
仕事を始める前にプロセスを考える
「どんなことを何のために、どういう風なステップで仕事をやるのか」という仕事のプロセスを考えておかないと、人は仕事へのやる気を失います。
計画に具体性がないと、何をしたらいいのか迷うため、いつまでたっても行動に移せないからです。
指示があいまいな上司に仕事を振られると「嫌だな、メンドくさいな」と感じるのはそのためです。部下は自分以外の誰が見ても行動できるような指示を与えないと、仕事にやる気を出してくれません。

「とりあえず、何でもいいからやってみて」みたいな人いるよね。

指示の下手くそな人は、プロセスを明確にできていない。部下のやる気がないのは、上司の責任だ。
そして大切なことは、重要な仕事ほど計画に具体性が足りなくなるということを知っておくことです。
具体性が足りないため、重要な仕事ほどやる気が出ずに後回しにしてしまうからです。
では、ボクたちはなぜ、重要な仕事なのに後回ししてしまうのか?
そこには具体性に潜む「もう一つの罠」があります。
後回しの真実、具体性に潜む罠
人は計画に具体性が足されると、行動に移しやすいということを説明しました。
そのため行動するためのプロセスを考えることが非常に重要なのですが、ここに罠があります。
具体的であれば人は行動することができるということは、言い換えると「より具体的なもの」に人は惹かれる習性があることを意味しています。

「より具体的なもの」って何?

プロセスの長い難しいことや重要なことより、プロセスの短い簡単なものに目を向けやすいということだ。
大事な試験勉強の前に掃除をしたり、重要な仕事に取り掛かる前にメールに返信して無駄に時間を費やすのはそのためです。
そして、これが「後回しの真実」です。

なるほど。

休みの日にせっかくだから何かしないと」っと思いつつ、スマホのゲームに1日を費やしてしまうのは、「1日の予定を立てる」というあいまいな計画より、「スマホでゲームをする」ということの方が、より具体的で簡単に実行できるからだ。
重要な仕事に集中したいときは、簡単に実行できることを目に入れないように遠ざける必要があります。
- スマホ
- メールの着信
- 簡単な依頼
こういったものを排除した環境を用意することで、後回しを回避することができます。
仕事に集中するためは、環境が大事!
仕事に集中するためには余計なものの排除の他に、物理的に集中できる環境も用意する必要があります。
集中できる環境とは、創造性や生産性が高まる環境のことです。

どんな環境を用意すれば、創造性と生産性が高まるの?

キーワードは、ポーズと高さだ。
人には考えをまとめやすいポーズとそうでないポーズがあります。
人が考えるときに腕を組むポーズをとるのは、本当に考えがまとまりやすいからです。
反対に、バンザイなど考えることと関係ないポーズをとっても、良いアイデアは浮かびません。

ポーズって意味あるんだね。

人間の感情は動作と連動している。それと同じように思考も動作と連動しているぞ。
集中するためには、ポーズと高さが必要です。
高さとは、天井の高さのことです。
ボクたちは天井が高いとクリエイティブになり、天井が低いと細かい作業に集中できます。
そのため新しいことを発想をしたいときは天井の高い建物か外を散歩し、事務作業の細かい作業が必要なときは天井の低い執務室にこもって作業をすると集中しやすくなります。
課題ごとに環境を変えることで、短い時間に集中ができ、効率よく仕事を終えることができます。
まとめ
- 計画に具体性が足りないとやる気が出なくなる
- 仕事を始める前に、プロセスを考える
- 人はより具体性の高い簡単なものに惹かれる
- 考えるためには、ポーズと高さが必要