
こんな人におすすめ記事
- リスクの低い株で儲けたい
- IPO株での勝ち方を知りたい
- 当選の確率を上げたい

今回の記事では、投資初心者から上級者までにも人気の高いIPO株について解説します。
IPO(Initial Public Offering)とは?
証券取引所に上場し、誰でも株取引ができるようにすることをIPOと言います。
IPO株は新規上場する会社の株を投資家に買ってもらいやすくするために、上場する前の安い公募価格で株を手に入れ、上場日のはじめにつく株価(初値)で売ることで簡単に利益を出しやすくする投資方法です。
公募価格とは?
公募価格は主幹事の証券会社が決める参考価格のことで、会社の業績や将来性などをもとに、すでに上場している同業他社のPERを参考に適正価格を算出します。
IPOのメリット
需要と共有のバランスで決まる株価は、欲しい人が多くいれば値上がりし、逆の場合は値下がりします。
IPO株は、上場できる会社の業績と実力から人気があり、決まった株数を売り切る必要があるため公募価格は初値を下回ることが多く、値上がりしやすい傾向にあります。
また、過去の実績を見ても公募価格より初値が値上がりした実績もあり、通常の株式売買より儲けやすいというメリットがあります。
IPO株の勝率(直近5年間は勝率80%以上)
IPO株の件数 | 勝敗 | 勝率 | |
---|---|---|---|
2019年 | 86件 | 76勝9負1分 | 88% |
2018年 | 90件 | 80勝9負1分 | 89% |
2017年 | 89件 | 81勝8負0分 | 91% |
2016年 | 33件 | 67勝13負1分 | 81% |
2015年 | 92件 | 82勝8負2分 | 89% |
2014年 | 83件 | 65勝15負3分 | 78% |
IPOのデメリット
儲けやすくい誰でも参加しやすいIPOは、抽選に落選する確率が高いというデメリットがあります。
また、勝率8割のIPOは言い換えると必ず2割の確率で負けます。
初値が公募価格を割るIPO株を避けるためには、以下のようなIPO株の応募に参加しないことです。
- 業績が赤字の会社
- 発行株数が多すぎるIPO株
- 公募価格の上限金額を下回る
業績が赤字の会社
抽選に申し込む前に、その銘柄の「目論見書」で会社の業績を確認することができます。
目論見書とは、会社概要や直近の会社の業績で投資家に会社の価値を判断してもらうために発行される書類です。
業績が赤字のIPO株は応募割れするリスクがあるため、事業内容などもしっかり確認しておきましょう。
発行株数が多すぎるIPO株
目論見書に記載されている公開株数が、他のIPO株と比較して極端に多い場合は、避けることも検討する必要があります。
株価は「買い」と「売り」のバランスで価格が決まるため、供給が多い株価は下がる傾向にあります。
公募価格の上限金額を下回る
人気の高いIPO株は、仮条件で上限金額を指定しないとほぼ抽選に通りません。
そのため、上限金額に達しないIPO株は不人気で株価が上がらない恐れがあります。
IPOの当選確率を上げる方法
複数の証券会社の口座を開設する
IPO株は、販売する証券会社ごとに発行する株数に違いがあります。
そのため当選確率を上げるためには、複数の証券会社の口座を開設し、IPOに参加する必要があります。
主幹事の証券会社から応募する
IPO株の約85%が、主幹事の証券会社から発行されています。
主幹事の証券会社からIPOに応募することで、当選確率を上げることができます。
時間差を利用して応募する
IPOの抽選日は、前期型と後期型の2つに分かれます。
前期型の場合、抽選申し込み後に抽選が行われ、購入申し込みを行います。
一方の後期型の場合は、抽選申し込み後に購入申し込みを行い、その後に抽選が行われます。
その間のズレは5日ほどあるため、前期型の証券会社の抽選で外れた場合は、後期型の証券会社から再度申し込みを行うことで、当選チャンスを2倍に引き上げることができます。
後期型の証券会社(2020年11月現在)
- ツクルカOクリニック証券
- カブドットコム証券
- 楽天証券
IPOの流れ
IPOの流れは、以下の6STEPで行われます。
- IPOの承認
- 仮定の決定
- ブックビルディング(需要申告)
- 公募価格の決定
- 抽選
- 当選&購入
IPOの承認
株式会社は、証券取引所の厳しい審査を通過し、ようやく上場することができます。
仮定条件の決定
公募価格を決めるための値幅(1株900円~1,100円など)を決定します。
ブックビルディング
機関投資家や個人投資家を対象に、仮条件(1株900円~1,100円など)内で「どれくらい」の株を「いくらで買いたい」かといった調査をします。
個人投資家はこのタイミングでIPOの抽選に参加します。
抽選
公募価格以上でブックビルディングに参加した人の中から抽選されます。
IPO株を購入する際に、抽選で落選した場合は、購入したお金は丸々戻ってくるので、安心してブックビルディングに参加できます。
この参加を忘れると、IPO株を購入する権利を得ることができなくなるため、欲しい株のブックビルディングのタイミングは忘れないよう注意が必要です。
当選&購入
抽選の結果、当選するとIPO株を獲得する権利を得られます。
IPO投資で勝つためのセオリー
IPOの公募価格で買い付けたIPO株は、初値で売ることがセオリーです。
上場前にあらかじめ成行注文を出すことで、初値がついた後にすぐに売ることができます。
しかし、初値よりさらに株価が上昇すると思えば、売らずに持ち続けることも可能です。
おすすめ証券会社
- SBI証券
- マネックス証券
- 野村証券
SBI証券
ネット証券の中でもIPOの多いSBI証券は、IPOチャレンジポイントという制度を採用しており、IPO抽選で外れるたびに1ポイント獲得できます。
SBI証券は個人投資家分の株数のうち、3割をIPOチャレンジ枠に用意しており、このポイントを貯めることで次回以降のIPOの当選確率を上げることができます。
マネックス証券
大口の機関投資家へIPO株を回すことが多い他の証券会社と異なり、個人投資家に100%IPO株を回してくれるのが、マネックス証券です。
個人投資家の当選数が多いため、当選する確率が高くになります。
野村証券
IPO株は主幹事を務める証券会社から応募することで当選の確率を上げることがことができます。
その主幹事を務めることの多い野村証券です。
儲けやすく損をしにくいIPO株は、参加するだけでも損はないので、投資初心者の方におすすめです。