【VT徹底解説】全世界に分散投資できる長期積立の最適解!

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  1. 安全にお金を増やしたい
  2. できるだけ分散して投資のリスクを抑えたい
  3. 新興国の成長にも投資したい
YoshinoriYoshinori

米国ETFの一つVTについて解説するよ。

アシのMちゃんアシのMちゃん

名前は聞いたことあるんですが、人気あるんですか?

YoshinoriYoshinori

人気も知名度も高い米国を代表するETFだよ。

VT(バンガード・トータル・ストックマーケットETF)とは?

VTは、日本を含む先進国とインド・南アフリカなどの新興国を合わせた世界47か国の株式に投資できるETFです。

VTがベンチマークしているFTSE®オール・ワールド・インデックスは、全世界株式の時価総額98%をカバーし、大型・中型・小型株約8,000もの銘柄数で構成されています。

FTSE®オール・ワールド・インデックスとは?

FTSE®オール・ワールド・インデックスは、FTSE社が提供している全世界株式指数(時価総額加重平均型)で、保有銘柄を四半期ごとにリバランスしています。

国別構成比率

(2020年6月30日)
国別構成比率地域

米国

57.0%

北米

日本

7.4%

太平洋地域

中国

5.3%

新興市場

英国

3.7%

欧州

スイス

3.7%

欧州

カナダ

2.5%

北米

フランス

2.5%

欧州

ドイツ

2.3%

欧州

オーストラリア

2.0%

太平洋地域

台湾

1.8%

新興市場

韓国

1.6%

太平洋地域

インド

1.2%

新興市場

オランダ

1.1%

欧州

スウェーデン

1.0%

欧州

香港

0.9%

太平洋地域

デンマーク

0.6%

欧州

イタリア

0.6%

欧州

スペイン

0.6%

欧州

ブラジル

0.6%

新興市場

フィンランド

0.4%

欧州

南アフリカ

0.4%

新興市場

ベルギー

0.3%

欧州

シンガポール

0.3%

太平洋地域

サウジアラビア

0.3%

新興市場

タイ

0.3%

新興市場

ロシア

0.3%

新興市場

マレーシア

0.3%

新興市場

ノルウェー

0.2%

欧州

メキシコ

0.2%

新興市場

インドネシア

0.2%

新興市場

アイルランド

0.1%

欧州

ポーランド

0.1%

欧州

オーストラリア

0.1%

欧州

時価総額平均型で世界株式市場に投資しているVTは、全世界と言っても北米で60%を占めており、米国だけでも57.0%を占めています。

その特徴は、中国を含む新興国にも分散投資されている点にあります。

VTの構成銘柄(上位10社)

(2020年6月30日)
銘柄構成比率

マイクロソフト

2.8%

アップル

2.8%

アマゾン

2.2%

アルファベット

1.6%

フェイスブック

1.0%

アリババ

0.7%

ジョンソン&ジョンソン

0.7%

テンセント

0.7%

バークシャーハサウェイ

0.7%

Visa

0.6%

純資産総額に占める上位10銘柄の割合

13.8%

構成銘柄はVTIなどと同じくGAFAMを中心につつ、中国株式のアリババやテンセントが上位10名柄にらんくいんしています。

VTのセクター別構成比

(2020年6月30日)
セクター割合

テクノロジー

20.3%

金融

18.3%

資本財

12.9%

消費者サービス

12.4%

ヘルスケア

12.2%

消費財

10.6%

素材

4.1%

石油・ガス

3.6%

公益

3.2%

通信サービス

2.4%


2020年初頭の頃は金融の割合が20%を超えていましたが、コロナショックの影響で18%に下がり、代わりにテクノロジーのセクターが増えました。

VTの株価の推移

VTの株価の推移

コロナショックからの回復も早くキレイな右肩上がりをしています。

代表的なETFの配当利回りと経費比率、トータルリターンを比較

同じバンガード社のETFであるVTIやVOOに比べると経費率の高さが目立ちますが、投資信託などに比べると十分低い経費率です。

直近5年のトータルリターンはVTIとVOOに劣っておりパワー不足感が否めませんが、この10年の米国のリターンが大きかった影響が強いといえます。

しかし、今後も米国一興の時代が続くか疑問もあるため、中国などの新興国の成長を期待している投資家には根強い人気を誇っています。

VTを1本投資するだけで大丈夫?

VTは日本や米国を含む先進国と新興国にも分散投資ができる強力なETFです。

しかし、投資割合は米国のみで約60%を占めるなど、偏りのある銘柄となっています。

そのため、本国のアメリカでは米国株ETFを保有する投資家が別にVTを持つと米国部分が重複するため、日本ほどの人気はありません。

その代わりに、VEA(バンガード・FTS先進国市場(除く米国))など米国を除いたETFに対するニーズの方が高かったりします。

本来の意味での世界分散投資をしたい場合は、VTを避ける投資家もいるので、これ1本だけで良いというのは誤りがあるかもしれません。