

eMaxis neo 自動運転っていう投資信託は買った方がいいですか?
こんな人に向けての記事です。
2020年最もリターンの高かった投資信託として注目を集めている投資信託が、eMaxis neo 自動運転です。
見るからに怪しい名前の投資信託ですが、積立契約件数ランキング(総合ランキング)でトップ10入りしました。
トップ10入りした背景には、
2020年の1年間のトータルリターンがプラス112.59%と基準価額が2倍以上になった。
というものがあります。
人気の高いS&P500に連動したファンドですら11.01%なので、その驚異的な伸びに「出遅れた」と嘆いている投資家も多くいます。
この記事では、
- eMaxis neo 自動運転って何なの?
- 今から買っても遅くない?
という点に着目して、比較的新しい投資信託「eMaxis Neo 自動運転」について解説していきます。

長期積立するか?短期で様子だけでも見るのか?見ていきましょう♪
eMaxis Neo 自動運転とは?
eMaxis Neo 自動運転は、報酬信託が低いことで人気のeMaxisシリーズの投資信託です。
他のeMaxisシリーズ同様に三菱UFJ国際投信が設定、運用しています。
その投資対象は、最近注目を浴びている「自動車の自動運転に関連する銘柄」となっています。

昨年S&P500入りした「テスラ」や日本では「TOYOTA」などの銘柄を購入しています。
eMaxis Neo 自動運転の特徴
eMaxis Neo 自動運転の特徴は、自動車の運転だけでなく、銘柄選定にもAI(人工知能)を駆使して銘柄選定も自動化していることです。
一見して「ロボアドバイザー」的なアクティブファンドかと思いきやその運用方法は、数百万ページ以上に及ぶ企業の開示資料をAIが読み込み、「自動運転」に関するテーマの株だけを絞り込み、自動的に選定するといったものです。
そのためテーマに沿ったアクティブファンドというより、限りなくインデックスファンドに近い運用がされているテーマ型の投資信託といえます。
完全なインデックスファンドかというと、そのあたり不明な点もあります。
一般的なファンダメンタルズ分析では、企業の売上や利益率、今後の成長性にくわえて、話題性なども株価に影響すると考えますが、このあたりことまでAIが読み込んで銘柄を選定しているかは分かりません。
eMaxis Neo 自動運転の概要
eMaxis Neo 自動運転は、KENSYO社というアメリカの会社が開発したAIを使用しており、「S&P Kensho Autonomous Vehicles Index(KENSYO自動運転車指数)」というものをベンチマークして運用されています。
気になる信託報酬は、「0.792%(実質1.16%)」と他のeMaxisシリーズに比べると非常に高い信託報酬となっています。
他のテーマ型の信託報酬は1.5%以上あることが普通なので、そちらと比べると断然安いともいえます。
eMaxis Neo 自動運転の主要投資銘柄(上位10銘柄)
2020年11月17日における交付目論見書の主要投資銘柄(上位10銘柄)は、以下の通りです。
ただし、この1年の間だけでも銘柄の入れ替えは頻繁に行われているので最新の情報ではない可能性があるのでご注意ください。
1位のNIOは中国の電気自動車メーカーです。
中国版テスラとも言われており、欧州にも販売経路を増やしています。
2位のTESLA(テスラ)は、2020年にS&P500入りした米国の電気自動車メーカーです。
テスラの自動車は、自動車の形をスマートデバイスといわれており、自動車が常時インターネットに接続されています。
そうすることで、ソフトウェアをアップデートすることができ、自動車の状態を常に最新のものに保つことができる画期的な自動車となっています。
テーマ型投資信託は危険?
ここまでeMaxis Neo 自動運転の概要について、説明しました。
では、eMaxis Neo 自動運転は安全に長期投資できる投資信託なのかについて、検証をします。
eMaxis Neo 自動運転は、自動運転銘柄を集めた「テーマ型の投資信託」です。
過去のテーマ型投資信託の特徴は、
- 信託報酬が高い
- 短期的なブームで終わる
- 長期インデックスに負ける
- ファンドマネージャーが不明
などがあります。
この記事では、二番目の「短期的なブームで終わるのか?」について言及していきます。
現在の自動運転レベルは?
脱炭素社会にむけて、EV株が注目を集めています。
その煽りをうけてeMaxis Neo 自動運転も評価をあげており、主要銘柄のNIOとTESLAはすでに割高感すらあるほどの株高となっています。
今後、需要が見込まれている自動運転銘柄ですが、今年以降も人気が続くのか?
現在の世界の自動車メーカーの自動運転レベルを見てみると、
昨年11月にHONDAが、自動運転レベル3を世界で初めて取得しました。
自動運転レベル3とは、高速道路渋滞など一定の条件下での自動運転が可能となったレベルとされています。
ちなみに、自動運転レベルは5段階に設定されています。
自動運転レベル
レベル0
運転の自動化はなく、人が主体に運転する
レベル1
人が主体で運転をするが、システムが運転支援をしてくれる
レベル2
人が主体で運転するも、高速道路などを一定速度で走行してくれるなど、部分的運転の自動化が可能
レベル3
レベル2の強化版で、高速道の渋滞時など条件続きで運転の自動化が可能
レベル4
システムが主体で運転するが、エリアを限定して自動運転が可能
TOYOTAは2021年オリンピックでレベル4の自動車を披露する予定
レベル5
システムによる完全な自動運転の実現>
米国のテスラは2020年代にはレベル5の実現を目指しているが、法律の整備が進んでいないため、国家レベルでの調整が必要とされています。
eMaxis Neo 自動運転は買いか?
以上のことから、自動運転はすでに割高感はあるものの、今なお発展途上のEV株といえます。
技術的にはレベル3でこれからますます注目される銘柄でもあります。
株式市場にはすでに期待を取り込んでいるという見方もできますが、無視もできないレベルです。
長期投資には向いていないかもしれませんが、短期で少し持つ分にはいいかもしれません。
まとめ
2020年のトラータルリターンが112%という驚異的な伸びをみせた投資信託eMaxis Neo 自動運転の紹介をしました。
テーマ型の株とはいえ、従来のようにアクティブファンドにもかかわらず、ファンドマネージャーがコロコロ変わることのないAIが銘柄を選定する限りなくインデックスに近い自動株です。
他のeMaxisシリーズに比べると少し高い信託報酬ですが、他のテーマ株に比べると信託報酬も安く設定されています。
自動運転レベルもまだ「レベル3」という段階で、これからますます盛り上がる自動車の未来株です。
脱炭素社会に向けて電気自動車同様に、間違いなく成長する業界への投資になります。
一度、投資を考えてみてはいかがでしょうか。