
こんな人におすすめの記事
- Webディレクターになりたい
- Webディレクターをしていて違う会社に転職したい
- どんな会社に転職できる?したらいいかわからない!
インターネットの普及に伴って、多くの企業が自社サイトを保有しています。
そのためWebサイトに関する幅広い経験と知識を持っているWebディレクターは、どんな業界の会社にも転職できる強みを持った職業です。
しかしその一方で、幅広い業務内容から転職先で激務になったり、仕事に対する理解の低さに悩まされたりと、Webディレクターの転職にはトラブルがつきものです。
この記事では、Webディレクターが転職した先で、

思っていた仕事(職場)と違うなぁ。。。
と、ならないように、「Webディレクターの転職市場」や「ミスマッチ、後悔しないための会社選び」について解説をします。

自分のできること、したいことを理解して、後悔しない転職をしましょう♪
Webディレクターが転職できる企業は?
Webディレクターの転職できる企業は、大きく3つに分類されます。
- 事業会社
- 広告代理店
- 制作会社
転職する際に利用することをおすすめする転職エージェントとの面談では、最初に経験とそれから希望する転職先の業態について質問を受けます。
この時に転職先でのミスマッチを避けるため、自分の希望をしっかり伝える必要があります。
ここで誤った洗濯をすると、間違いなく転職は失敗します。

会社の規模や年収だけでなく、それぞれの業態の特徴をしっかり把握して、イメージを膨らませましょう!
事業会社の特徴
事業会社とは、一般に「独自の商品やサービスを展開し、利益をあげている会社」のことです。
求人を募集している大半の事業会社はWebの専門会社ではないため、未経験のWebデザイナーやディレクターがいきなりお世話になることが少ないのが特徴です。
後述する広告代理店や制作会社より、入社のハードルは高いかもしれません。
事業会社の特徴は、以下の3つになります。
- 事業規模が比較的大きい、もしくは安定している
- 休日や残業の管理がしっかりしている
- サイト制作よりアクセス数やCVRなどの成果が求められる
近年では通販・ECサイトを運営している会社も多く、サイト運営だけでなくマーケティングの領域に深くたずさわりたい方におすすめです。
事業会社に転職するデメリット
事業会社に転職する際に、覚えておきたいデメリットは以下の3つです。
- 異業種の人間に囲まれて仕事をする
- 業務への理解が低い(ITリテラシーが低い)
- 仕事が単調で成長を感じられにくい
Webを中心にサービスを展開していないため、社員に同業種の人間が少なく、部も孤立しがちです。
孤独感や疎外感を感じやすい人は、大手企業に就職、もしくは派遣で活躍するなど転職する会社の風土をしっかり確認することが大切です。
また、広告代理店や制作会社と異なり、自社サイトのみを運営することになるため、日々の仕事に変化はありません。
異業種に転職するケースも多く、Web業界から離れてしまうため、スキルの向上や経験を積むことが会社の規模によっては難しくなるという点も覚えておきましょう。
事業会社に転職する際に確認しておくべきこと
事業会社未経験のWebディレクターが事業会社に転職する際に、事前に確認しておくべきことが3つあります。
- Web部門の規模
- Web以外の仕事の割合
- 定量的な目標と定性的な評価軸
先にも述べた通り、事業会社でのWeb部門は社内で浮きがちな存在になります。
そのため、Web部門の人数や構成要員をしっかり把握して、その現場に馴染めるかどうかは非常に重要です。
また、自社サイトのみを運営することになるため、サイト運営以外の事務仕事などの雑務も行う必要も入社時の立場によっては十分にあります。
会社の規模によっては、サーバーの管理やインフラの整備までも行う必要もあるため、事前に業務の範囲はしっかり確認しましょう。
そして、事前に確認しておくべき最も重要な事は、目標と評価の確認です。
多くの事業会社のWebサイトは、なんとなく始めたITサービスが多くあります。
そのため、無茶な目標設定がされていたり、最悪目標や仕事も十分になかったりする会社も存在します。
事前の面接で目指すべき目標としっかりWebディレクターとして評価する評価軸が存在するか確認をしましょう。
事業会社の転職に向いているWebディレクター
事業会社に向いているWebディレクターは、以下の3つです。
- 上流工程に関わりたい
- Webマーケティングの領域で活躍したい
- コミュニケーションが得意(嫌いじゃない)
事業会社に向いているディレクターは、解析やマーケティングに興味を持っている、もしくはその業界で活躍をしていた人です。
事業会社のWebディレクターは、解析やマーケティングを通して、今後サイトをどのようにしていくかを決める立場にあります。
会社から求められるのは、サイトを作ることではなく、数字を上げることに限定される可能性が高いため、それらを楽しめる人に向いています。
また、異業種の人たちやITリテラシーの低い人たちとの交流も増えます。
広告代理店や制作会社で勤めていた人は、全く異なる風土に戸惑うこともあるかもしれません。
そうした、風土や考え方の違いを楽しめないと事業会社への転職は難しいと言えます。
広告代理店の特徴
広告代理店とは、一般に「ウェブサイトや広告の制作及び、各種広告を運用して利益をあげている会社」のことです。
業務の幅が広い広告代理店の労働環境はピンキリで、大手グループ会社のハウスエージェンシー(JRコミュニケーションズなど)やTVなどの媒体を持っている広告代理店、また事業会社からの受託をメインに活動している会社などその特徴にあわせて、規模も福利厚生にも違いがあります。
そんな広告代理店の特徴は、以下の3つです。
- クライアントの集客、マーケティングなど上流工程に関われる
- 企画の提案力や実績を求められる
- アクセス数やCVRなどの成果が求められる
事業会社とは異なり、さまざまな会社のマーケティング案件に携わりたい人向けです。
広告代理店に転職するデメリット
広告代理店に転職デメリットは、以下の3つです。
- 目標を自分たちで決められない
- アクセス解析などのデータを共有されない
- 成果の出やすい案件と出にくい案件がある
広告代理店の案件は、基本的にクライアントベースでマーケティングが進んでいくため、自分たちで目標を設定したり、企画の第一段階を決めることは多くありません。
クライアントの希望にそった案件を元に業務を進めていくため、かかわる案件は多いものの意外と業務の内容に代わり映えがなかったりします。
また近年では、情報漏洩やセキュリティ対策の観点から、大手のクライアントからアクセス解析などのアカウントを共有されないケースが増えています。
そのため、業務を遂行したとしても結果が共有されないことも多いため、目標に対する達成感などは低いこともあります。
最後のデメリットは、どの職種にも言えることですが、成果の出やすいクライアントと出にくいクライアントがあることです。
一般的に知名度の高い商品やサービスを持っている大手クライアントの案件は、誰がやっても結果は出ます。
反対に、知名度の低い中小企業の案件は、全くと言っていいほど成果は出ません。
転職して早々は大きな案件に関わることは少ないため、成果を出すのが難しいと言えます。
広告代理店に転職する際に確認しておくべきこと
業務の幅が広い広告代理店に転職したいWebディレクターが、事前に確認しておくべきことは以下の3つです。
- クライアントや会社の実績
- マーケティング以外の業務
- 目標と評価
ホームページでクライアントや会社の実績は確認できますが、ホームページで掲載される情報はごく一部に限られています。
競合他社の情報を掲載できなかったり、直案件ではなくコンペ形式のみだったり、大手企業と言ってもグループ会社の小さな部署の案件だったりとイメージと乖離していることも多々あります。
ハウスエージェンシーや大手広告代理店であれば問題ありませんが、巷のマーケティングを専門としている広告代理店であれば念のために確認しておくことをおすすめします。
また、広告代理店は制作部門を抱えている会社も少なくありません。
制作案件の場合は、スケジュールやクラアインとからの要求がタイトであったりと、想像していた業務と異なることもあります。
そして、広告代理店は受託を基本としていることから、クライアントの目標達成がゴールとなります。
しかし、基本的には売上が第一目標となるため、会社のトップの考えなどに共感できるかどうか事前に確認しておく必要もあります。
広告代理店の転職に向いているWebディレクター
広告代理店の転職に向いているWebディレクターは、以下の3つです。
- 上流工程に関わりたい
- Webサイトの案件に広く関わりたい
- コミュニケーションが得意
広告代理店のWebディレクターの魅力は、業務範囲の広さです。
制作だけでなく、マーケティングにも関わり、多くの人と関わることもできます。
幅広い活躍をして、キャリアパスを伸ばしていきたい人向けの転職と言えます。
制作会社の特徴
ここで言う制作会社とは、「Webサイトや動画などをメインに制作している会社」のことです。
制作会社の案件は、基本的にクライアント、もしくは広告代理店からの受託です。
そのため下請け的なポジションになることが多く、スケジュールもクライアントや広告代理店の事情で左右され、残業や休日出勤なども発生しやすいのが特徴です。
この他、制作会社の特徴は以下の3つです。
- 経験とスキルを積みやすい
- 未経験から始められる
- 副業に手を伸ばしやすい
事業会社や広告代理店と異なり、ハードワークになりがちなため未経験からでも受け入れ可能な会社が多いことが特徴です。
また、経験やスキルアップ、人脈も作りやすいことから副業をはじめやすい特徴もあります。
制作会社に転職するデメリット
制作会社のデメリットは、以下の3つです。
- ハードワーク
- 低収入
- 長く続かない
制作会社のWebディレクターは、クライアントとデザイナー、プログラマーなど多くの人の関わり、かつ進行管理もこなす必要があるため、常にハードワークになります。
しかし、制作案件自体が安価なケースも多いため、事業会社や場合によっては広告代理店のWebディレクターと比べると低収入になりがちです。
経験やスキルアップに繋がり安いものの、将来に不安を感じやすいため制作会社での業務はあまり長く続きません。
制作会社に転職する際に確認しておくべきこと
ハードワークになりがちな制作会社のWebディレクターに転職する際に確認しておくべきことは、以下の3つです。
- 会社の実績と今後の方向性
- 案件の獲得方法
- 業務の範囲
長く会社を維持するためには、受託だけでなくサービスを自ら生み出す必要があります。
その会社が受託だけをしているだけの会社なのか、今後のことも考えて開発案件も手がけているのか、将来を見据えた経営をしているかどうか確認をする必要があります。
また、受託案件は先にも申した通り、クラアインとからの直案件と広告代理店からの受託案件があります。
クライアントからの直案件であれば、収益は良いものの自ら案件を獲得する必要もあります。
反対に、代理店からの受託案件であれば、自ら案件を獲得するための営業活動を行う必要はなくなるケースもありますが、代理店の都合に振り回される恐れもあります。
どちらが自分に合っているか、周りの経験者の声を聞いて判断することをおすすめします。
制作会社の転職に向いているWebディレクター
制作会社の転職に向いているWebディレクターは、以下の3つです。
- Web制作に関わる仕事がしたい
- クオリティの高いサイトを作りたい
- 制作会社で修行がしたい
ハードワークになりがちな制作会社のWebディレクターは、Webサイト制作と人との関わりが好きな方に向いている職種です。
UXやUIなど、サイト制作に深くたすさわり、その道のプロになりたい人向けと言えます。
まとめ
Webディレクターの会社選びについて、解説をしました。
幅広い業務範囲のWebディレクターは、転職のニーズの高い職種です。
その反面、向き不向きや会社の風土など転職に失敗する確率の高い職種であるとも言えます。
転職する前にこれまでの自身の経歴や今後のキャリアパスをしっかり考えて、自分にあった会社を選べるようにしておきましょう!