【本の要約】「眠れなくほど面白い体脂肪の話」美味いものには気をつけろ!
ノリトモノリトモ

痩せるためには運動するしかないという間違いを指摘してくれる「眠れなくなるほど面白い体脂肪の話」を独自の解釈でさらっと解説します。

こんな人におすすめ

  1. 太っている人
  2. 楽して痩せたい人
  3. 運動しても痩せない人

本書の内容はこんな感じです。

  • 体脂肪には3つの役割がある
  • 脂肪にはデメリットがある
  • 太る理由は「脂質」と「糖質」の取りすぎ
  • 運動で痩せるのは効率が悪い
  • 体脂肪を落とす食事とテクニック

では、解説をはじめます。

体脂肪には3つの役割がある

1つ目のポイントは、「体脂肪には3つの役割がある」です。

ボクたちの体の60%は、水分でできています。

残りの22%が内臓や筋肉、骨などの体を形作る固形成分で、のこり18%が脂肪です。

体重60キロの人の平均脂肪分は、10.8キロとなります。

アシのMちゃんアシのMちゃん

意外と少ないね。

ノリトモノリトモ

そうだな。男女や身長差もあるから一概には言えないが、ダイエットで10キロ痩せようなんていうのは、そもそも論で無理なんだ。一時的な脱水症状であることが多い。

その18%を占める体脂肪には、大事な役割が3つあります。

  1. 栄養を蓄える
  2. 保温効果
  3. 緩衝材

1.栄養を蓄える

原子時代の人間は、狩りをして生活をしていました。

現代人のように毎日3食昼寝付きみたいな生活をできないため、次の食事にありつけるまで、食べたものを体の中に備蓄する必要があります。

そのための備蓄倉庫が、「脂肪」です。

食べたものを脂肪分として保管しておくことで、しばらく食べなくても生き残ることができました。

2.保温効果

脂肪は体を動かすエネルギーのもとで、また脂肪があることで効率よくエネルギーを燃やし続けることができます。

その熱により寒さから体を守ることができます。

3.栄養を蓄える

脂肪は骨などと違い、弾力性に富んでいます。

そのため、圧力や衝撃から身を守るクッションのような役割を担っています。

ちなみにシロクマなどの動物は、50%を脂肪が占めているため、プロボクサーがパンチをしても効きません。

ノリトモノリトモ

熊に出逢ったら、大きな声や音を出して一目散に逃げろ。戦うな。

脂肪にはデメリットがある

2つ目のポイントは、「脂肪にはデメリットがある」です。

よく知られていることですが、脂肪をつけすぎると見た目が肥満体型になるほか、以下のような健康被害を患う可能性が高まります。

  • 高血圧
  • 動脈硬化
  • 睡眠時無呼吸症候群
アシのMちゃんアシのMちゃん

肥満になると、癌のリスクが高まるの?

ノリトモノリトモ

そうだな。国立がん研究センターや世界保健機構から指摘されている。認知症も肥満の人ほど発症しやすくなるぞ。

肥満になるとモテなくなり、足腰にダメージを受けて歩けなくなり、色々な病気にかかりやすくなります。

太る理由は「脂質」と「糖質」の取りすぎ

3つ目のポイントは、太る理由は「脂質」と「糖質」の取りすぎ」です。

基本的に人の体は、タンパク質を元に肌や筋肉、内臓などが作られています。
一方、その体を動かすためのエネルギーとして、「脂質」と「糖質」が使われます。

使われなかった余分なエネルギーは、危機に備えるため体に備蓄されます。

これが、「脂肪」です。

つまり、太る理由は、1日で使う量の脂質と糖質を超えた量を摂取するという「食べ過ぎ」によるものです。

運動で痩せるのは効率が悪い

4つ目のポイントは、「運動で痩せるのは効率が悪い」です。

脂肪は今日を生きるために使ったエネルギーより、過剰に摂取したエネルギーの塊です。

このエネルギーの塊=脂肪を減らすダイエットでもっとも効果的なのは、食べる量を減らすことです。

アシのMちゃんアシのMちゃん

運動で痩せることはできないの?

ノリトモノリトモ

できるが、効率は悪いぞ。

人間が生きていくときに使うエネルギーは、以下の3つです。

  1. 基礎代謝
  2. 生活活動代謝
  3. 食事誘発性代謝

1.基礎代謝

基礎代謝は、心拍や呼吸など生きている間に常時行われて消費されるエネルギーのことです。

2.生活活動代謝

生活活動代謝は、運動したり、掃除をしたりなど体を動かす際に消費されるエネルギーです。

3.食事誘発性代謝

食事誘発性代謝は、食べたものを消化するときの内臓の活動で消費エネルギーです。

こらら3つのうち60%エネルギー消費を基礎代謝で消費しています。
運動による消費エネルギーは全体の30%しかありません。

つまり、運動などしなくても体はどんどんエネルギーを使っているため、食べすぎることがなければ、人はそもそも太ることはありません。

運動で痩せるより、食べ物を減らして痩せる方が楽であり、運動したからといってたくさん食べていいわけでもありません。

体脂肪を落とす食事とテクニック

5つ目のポイントは、「体脂肪を落とす食事とテクニック」です。

脂肪を効率的に落とすには、エネルギー消費の多い基礎代謝を上げることです。

ノリトモノリトモ

ただし、基礎代謝は10代後半をピークに下がり始める。

アシのMちゃんアシのMちゃん

なにぃぃぃ!?

年を重ねるごとに低下し続ける基礎代謝を上げるには、筋肉をつけなければいけません。

筋肉は脂肪の倍以上カロリーを消費します。

つまり、筋肉がたくさんある人は普通に生活しているだけもたくさんエネルギーを消費できるため、太りにくくなります。

ただし、太る原因はあくまでも「脂質」と「糖質」の取りすぎによるものなので、痩せたければ脂質と糖質を減らす必要があります。

具体的に何を減らせばいいのかというと、

ノリトモノリトモ

揚げ物、ご飯、パン、ラーメン、ドーナツ、ポテチ、チョコレート、ケーキ、アイス、フルーツだ。

アシのMちゃんアシのMちゃん

おいしいものばっかじゃん!?

ノリトモノリトモ

覚えておけ。体に悪いものは、なぜか美味しいものが多いと。

では、ボクたちは何を食べたらいいのか?

答えは、煮たり、蒸したりして余分な脂肪分を逃したヘルシー料理です。

特に魚に含まれるDHAやEPAという成分は、体脂肪の増加を抑える効果があり、赤ワインに含まれるポリフェノールは内臓脂肪を抑制する効果があります。

太りたくなければ、糖質と脂質メインの食事から、タンパク質メインの食生活に切り替えることです。

まとめ

  • 体脂肪には3つの役割がある
  • 脂肪にはデメリットがある
  • 太る理由は「脂質」と「糖質」の取りすぎ
  • 運動で痩せるのは効率が悪い
  • 体脂肪を落とす食事とテクニック