
こんな人におすすめ記事
- 投資商品を知りたい
- FXの怖い?
- お金を増やしたい

今回の記事では、短期間でお金を増やせる投資商品「FX」について解説します。
FX(Foreign Exchange)とは?
元々は「外国為替取引」という意味の言葉でしたが、最近では「外国為替証拠金取引」という意味で使われています。
つまり、FXとは異なる国の通貨の売買に証拠金(レバレッジ)をかけて取引することです。
FXの仕組み
FXは為替の変動レートを使った投資商品という説明をしました。
FXで儲けるためには、2つの仕組みを知る必要があります。
キャピタルゲイン
FXでは、株などと同じように売買益の差額によって利鞘を得るキャピタルゲインを狙うことが一般的だと言われています。
例えば、1万円を1ドル100円の時に米ドルに転換したとします。
この時、手元のお金は米ドル100ドルになります。
この100ドルを1ドル120円の時に、もう一度日本円に転換したとします。
すると、手元に入ってくるお金は12,000円になります。
この為替レート変動により、手元のお金を増やすことができます。
スワップポイント(金利差益)について
異なる国同士の通貨を交換するFXは、同時に金利の交換も行います。
各国の金利は異なるため、その差額を調整する必要があります。
例えば、超低金利政策が続いてる日本の金利は、約0.001%です。
仮に米ドルの金利が2%だとすると、この差額分の金利を手に入れることができます。
この金利差調整額がスワップポイントです。
つまり、外国預金と仕組みは同じで、金利の低い国から高い国の通貨を買うとお金がもらえるということです。逆に、金利の高い通貨を売ったり、日本円より金利の低い通貨を買った場合は損失が発生するので注意が必要です。
スワップポイントを狙える人気の高い通貨
取引がしやすい「米ドル円」が一番人気ですが、「トルコリラ円」、「南アフリカランド円」など米ドル円以外にも人気の高金利通貨はあります。
FXのリスクについて
為替レートの変動で儲けるFXの仕組みついて解説をしました。
しかし、外国預金のように為替レートの差益と金利だけでは大きくお金を増やすことができません。
外国預金とFXの違いは、証拠金(レバレッジ)をかけることにあります。
レバレッジとは、手元に持っている資産だけでなく他からの資本も使うことで利益率を高める投資手法の1つです。
株の場合であれば、例えば手元にある100万円を100万円分の株と交換したとします。
もっと株を購入したい場合はどうするか?というと、証券会社から100万円を証拠金として900万円を借りて、1,000万円の取引ができるようにします。
この時、100万円の元手で1,000万円の取引を行なっているため、レバレッジは10倍となります。
一方FXの場合は、1ドル100円の時に100万円持っていれば1万ドル買うことができます。
この時のレバレッジは1倍です。
手元の100万円を証拠金にして900万円借り、1,000万円分(10万ドル)購入すると、レバレッジは10倍となります。
ちなみに、最大レバレッジは証券会社によって異なります。
株の場合であれば、レバレッジは3倍までと決まっていますが、FXの場合は25倍など株に比べて高いレバレッジをかけることができます。
このようにFXのメリットは、少ない資金でも何倍もの大きな金額の取引ができることですが、レバレッジ次第では最大のリスクにもなります。
FXが「怖い」、「ギャンブル性の高い投機商品」言われる所以です。
FXを始める前に覚えておきたいこと
基本的にキャピタルゲインを狙うことの多い投資商品は、商品の価格が下がった時に買い、高い時に売るのがセオリーです。
しかし、購入した商品の価格が必ずしも上がるわけではありません。
特に、レバレッジをかけるFXではロストカット(強制決済)が発生することもあるため、為替レートが上がるまで商品を持っておけないこともあります。
例えば、証拠金100万円を元にレバレッジ10倍をかけて1,000万円の取引をしたとします。
この時1ドル100円であれば、10万ドル(1,000万円分)購入することができます。
その後1ドルが90円に値下がりすると、10万ドルは900万円になり、証拠金100万円が実質なくなってしまいます。
この時、ロスカットが発生して自動的に決済されてしまいます。
ロスカットは証拠金維持率をもとにしているため、証拠金が0円になるまで為替を持たせてくれません。
維持率はおおよ50%ぐらいに設定されており、このラインを下回ると「追証」という追加資金の投入を依頼されます。
この時にお金を追加しなければ、ロスカットされます。
まとめ
外貨預金にレバレッジをかけてガツンと稼ぐFXについて解説をしました。
為替手数料が0.3銭と安く、通貨の金利差を生かせる優良な投資商品ですが、レバレッジをうまく使わないと資産が一気に減少するリスクも抱えている投機要素の強い商品でもあります。
これからFXを始めたいと思っている人は、小額からレバレッジを低く抑えながら慣れていくことが大切です。