金投資とは?希少価値と資産がゼロにならない安全資産!

新型コロナウイルスの影響で、実物資産としての価値が見直されている金について解説します。

この記事で解決できる悩み

  • 金投資の魅力と特徴は?
  • 金の投資方法は?
  • 金投資のメリット・デメリット
  • 金投資はした方が良いのか?

【3つの特徴】金の希少価値が高い理由!

金の採掘量には限りがあります。

現在までに約20万トン(プール4杯分)が採掘されており、地球に残された推定の埋蔵量は約5~6万トンと言われています。

今のペースで採掘を進めると、15~20年ぐらいで金の採掘は枯渇します。

そのため金の希少価値は高く、資産を守る投資先の1つになっています。

投資としての金を考えるために、まずは金の特徴を3つお伝えします。

時代を問わず、価値がゼロにならない!

金の最大の特徴は、通貨や株・債券に比べて価値がなくならない点にあります。

通貨は、ハイパーインフレが起きたり信用がなくなったりすると価値がゼロになります。

株・債券は、会社や国が倒産、財政破綻をすると価値はゼロになります。

一方の金の価値は世界共通であるため、何百年もその価値を保ってきました。

これまで株式市場は幾度となく暴落を繰り返していますが、金は価値を維持し続けてきました。

有事の金は、インフレにも強い!

市場の暴落にも強い金は、インフレにもその強さを発揮します。

2020年11月現在、コロナウイルスの影響により先進各国は金融政策でお金を擦りまくっています。

市場にお金が溢れている状態です。

お金が市場に溢れるとどうなるのかというと、価値は希少価値により決まるので、単純にお金の価値が下がります。

お金の価値が下がると、流通量が決まっている希少価値の高い金の価値は上がります。

そのため、コロナウイルスによる経済危機のため、金の価値が暴騰するといった現象が起こ理ます。

ちなみに、日本は長らく超低金利政策を続けており、インフレ2%を目指して経済を運用しています。

これはどういうことなのかというと、銀行にお金を預けておくだけでお金の価値が約2%減っていくことを意味します。

銀行にお金を預けておくだけでは損をする言われる所以です。

装飾品以外にも利用価値が高い!

通貨や装飾品に使用されるイメージの強い金ですが、腐食や劣化をしにくい特性を持っているため工業製品にも使用されています。

CPUやコネクタ、金の反射性を利用した人工衛星の保護材や宇宙服のヘルメットなど、同じ現物取引のプラチナより広く使用されています。

近年ではレアメタルの一種としても分類されているため、通貨や装飾品以外でもその希少価値の高さを維持しています。

金の購入方法!金投資の種類

金を購入する代表的な方法を3つお伝えします。

  • 純金積立
  • 金地金・金貨
  • 金ETF

純金積立

月々1,000円から手軽にスタートできることが魅力の純金積立は、地金商や銀行、証券会社などで取り扱われています。

積立投資はドルコスト平均法で毎月定額購入し続けるため、価格変動のリスクを抑えるメリットがあります。

金地金・金貨

金投資で最もシンプルなスタイルある金地金と金貨では、金の延棒や金貨(メイプルリーフ金貨など)を現物購入します。

純金積立と金地金・金貨のデメリットは、現物の金を盗難などのリスクから守るために保管にコストがかかることです。

そのため、これらの投資を行う際には初期コストや保管手数料などのコストについて考える必要があります。

金ETF

保管するコストを考えたくない、でも積立のように小額から気軽に始めたい人におすすめなのが金ETFです。

金ETFは、上場投資信託を通して間接的に金を購入することができます。

一口に金ETFといっても、すでに上場している投資信託は複数あり、それぞれ特徴が異なります。

最も有名な金ETFは、GLD(スパイダー・ゴールド・シェア)です。

純資産が約5兆円で、経費率は0.4%で運用されている優良ETFです。

ただし、GLDはドル建てでの購入になります。

そのため、GLDの購入は為替リスクが存在するので、その部分だけご注意ください。

金投資に向いている人・向いていない人

金は他の金融商品と比べて、価値の上がりにくい守りの資産です。

そのため、金投資には向いている人と向いていない人がいます。

金投資に向いている人は、資産を安定させたい資産家です。

インフレや財政破綻など、常に資産が目減りするリスクを抱えている資産家は、価値が下がりにくく、ゼロにならない金を保有することで自分の資産を守ることができます。

一方、金投資に向いていない人は、これから投資でお金を稼ぎたい人です。

現物としての金は、会社や不動産と違い、それ自体が価値を生み出すことはありません。

1gの金が2gに増えることはなく、1gの金は1gのままです。

そのため、金の価値が上下するのみにとどまり、資産が大きく増えないため、会社の成長などに合わせて資産が増える株式などに比べると魅力がありません。

まとめ:時代を問わない守りの資産

数百年の時を経ても価値を維持し続ける金は、みなさんの資産を守る最強の盾になります。

それぞれの好みに合わせた投資手法も確立され、簡単に売買もできるようになりました。

コロナウイルスによる経済危機を迎えている昨今では、金やプラチナなどの現物取引に再度注目が集まっています。

しかし、あくまでも金自体が増えることはありません。

変わらない価値と希少価値によって、価格が上下している程度です。

これからお金を稼ぎたい人には、金より株式の方がチャンスが多くおすすめです。

自分の投資目的を明確にした上で、必要・不必要を判断して金投資を行いましょう。