

経済的自由を手に入れるための合理的な生き方を学べる良書「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」を独自の解釈でサラッと説明します。
こんな人におすすめ
- 働く意味を知りたい
- 効率よくお金を貯める方法
- 社会の構造を知りたい人
本書の内容はこんな感じです。
- 誰もが1億円以上のすでに資産を持っている
- 投資よりも自己投資
- できるだけ長く働く
- 会社員の税金は高い
- 税金をコントロールする立場になる
ボクたちがお金持ちになりたければ、経済活動をする上で合理的に生きなければなりません。

合理的に生きる?

そう。人生の4分3を労働に費やしているボクたちが、経済的有利になるには「経済を合理的に選択をする」必要がある。
ボクたちが国や社会に依存せず経済的に独立するには、十分な資産が必要です。
仮にその資産を1億円とした場合、欧米や日本では特別な才を用いることなく勤勉と節約、共稼ぎのみで目標に到達できます。
誰もが持っている資産を有効活用してお金を稼ぎ、制度の歪みから構造的に発生する“幸運”を早くに見つけて、人生を劇的に変える方法を解説します。
誰もが1億円以上の資産をすでに持っている
1つ目のポイントは、「誰もが1億円以上の資産をすでに持っている」です。

いやいや、そんな大金持ってないし。そもそもそんなにお金を持っていたら、会社なんて辞めてるし。

いや、おまえもみんな持っている。そして1億円持っていたとしても会社をやめるな。
繰り返しになりますが、ボクたちはみんな1億円以上の資産をすでに持っています。
このときの「資産」とは、銀行の預貯金のことではありません。
働いて資産を得る=稼ぐ力のことです。
人的資本こそ最大の資産!
ボクたちには人的資本という最大の資産を誰もが持っています。
人的資本とは何かというと、働いた時間をお金に変える力です。
時給1,000円の人が8時間労働すると、日給8,000円を稼ぐことができます。
この稼ぐ力が人的資本です。

でも、時給1,000円だと1億円にほど遠くない?

うむ。ここで大切なことは1億円を稼ぐことではなく、1億円の資産を持っているということがどういうことなのかを知るということだ。
資産1億円を持っているとどうなるのか?
人的資本がなぜ最大の資産となり得るのかを理解するには、資産1億円を持つということの意味を知る必要があります。
世界のお金持ちは、自らの資産を銀行に預けていません。
資産の多くを投資に回し、お金に働かせてお金を増やしています。

1億円の資産を投資に回すとどうなるの?
仮に1億円の資産すべてを株や債券に投資するとします。
日本は少子高齢化で人口が減少していますが、世界の人口は毎年増加し続けているため、2000年以降、世界経済は年利4〜7%で右肩上がりに成長をし続けています。

1億円を年利4%で運用することができれば、年間400万円のお金を増やすことができる。

400万かぁ。わたしの給料と変わらないね。
ここで大切なことは、「なんの苦労もなく400万円を稼げるお金持ちは羨ましい」という話ではなく、400万円を労働(人的資本)で稼ぐことができる人は1億円の資産を持っているに等しいということです。
人的資本にリスクなし
投資をすると苦労せずお金を増やすことができますが、お金を増やすにはリスクがあります。
今日明日にも株価が暴落し、あなたの資産は半分になってしまうかもしれません。
一方、人的資本にはリスクがありません。
今日明日にもあなたの給料が10%以上下がったり、いきなり解雇されたりすることがないからです。
若いうちは金融資産は少ないかもしれませんが、その分これから働ける期間が長いため大きな人的資本を持っています。
リスクのない人的資本の大きさを利用すれば、誰もが確実にお金持ちになることができます。
投資より自己投資
2つ目のポイントは、「投資より自己投資」です。
先にも解説した通り、人的資本とは稼ぐ力のことです。
これを最大化することで、リスクなく資産を増やすことができます。
そのため若いうちは少額の利益を得るために少ないお金を投資するより、自分の人的資本に投資した方が効率的に人的資本を育てることができます。
読書やセミナーに参加する、または副業をはじめるなど何でもいいので、自分の人的資本を最大化できる活動に、お金と時間を投資することが大切です。
そうすることでスキルを上げて、仕事で成果を出し、年収アップをはかることができます。

お金持ちになる最も確実な方法は、人的資本を活用すること=勉強して働けということだ。
できるだけ長く働く
3つ目のポイントは、「できるだけ長く働く」です。
人的資本はその運用期間をできるだけ長くすることでも最大化をはかれます。
つまり、長く働けば働くほど、労働市場から得られる富は大きくなるということです。

80歳を過ぎても現役でいられたら、老後問題は解決する。

そんなに働きたくないよ!

北欧州では、生涯現役が当たり前だ。
人生100年時代に突入するボクたちが生きる時代は、超高齢化社会に向けての人生設計が必要です。
そのためには、長く働ける仕事を見つける必要があります。
長く仕事を続けるには、人間関係のストレスなどに苛まれず仕事のできる環境を整える必要があります。
また人生は有限であり、もっとも大切なものはお金ではなく好きなことや大切な家族と過ごす時間です。
時間を効率的に使えるようになれば、人生は長くなったも同然です。
会社員の税金は高い
4つ目のポイントは、「会社員の税金は高い」です。
人的資本で最大限お金を稼げるようになっても、会社員だけを続ける限りボクたちはお金持ちになれません。
理由は、税金が高いからです。
会社員であれば、給与(所得)の30%は税金で差し引かれます。
手元に残った金額が収入です。
仮に年収1,000万円の給与があったとしても、手取りは約700万円になります。
年収400万円の人の手取りは、約300万円で月の手取りは約25万円です。
どちらにしても、いくら給与を上げてもボクたち会社員は合理的にお金持ちになれません。
ボクたち会社員がお金持ちになるためには、社会の構造を知る必要があります。
税金をコントロールする立場になる
5つ目のポイントは、「税金をコントロールする立場になる」です。
給与に対して税金のかかる会社員の給与では、ボクたち会社員は合理的にお金持ちになれません。会社員の給与がお金持ちになれない仕組みになっているためです。
では、どうすれば会社員でも合理的にお金持ちになれるのか?
答えは、副業や起業をして、お金持ちと同じ仕組みを利用するということです。

お金持ちはわたしたちと違うルールで生きているの?

いい質問だ。お金持ちというより、会社の経営者はボクたち会社員とは違う社会のルールで生きている。
彼ら経営者の収入は、給与から経費を差し引いた金額に税金がかかっています。
給与から直接税金がかかる会社員とこの点で大きな違いがあります。
会社の経営者であれば、外食をするにしても仕事上の相談として経費で外食することができ、仕事の視察と称して海外旅行をすることもできます。
そうして給与から経費を差し引いた分にだけ税金がかかってくるため、余ったお金は投資に回すなどしてさらに資産を増加させることができます。
これが経済合理的にお金持ちになる唯一の方法です。

経営者ってズルくない!?

ズルくない。そういうルールだ。
この正当な社会の歪みを利用して、ボクたち会社員もお金持ちに近づくことができます。
そのために必要なのが副業と起業です。
最終的には副業をマイクロ法人化しさえすれば、会社経営者と同じように経費で支出を賄うこともできるようになります。
日本の会社員の税金対策はふるさと納税ぐらいしかありませんが、副業をして起業することさえできえれば、お金持ちと同じルールの上でお金持ちへの道を歩むことができるようになります。
まとめ
- 誰もが1億円以上の資産を持っている
- 投資より自己投資
- できるだけ長く働く
- 会社員の税金は高い
- 税金をコントロールする立場になる