

現代人が幸せに生きるための心理学アドラー心理学を解説した「嫌われる勇気〜自己啓発の源流「アドラー」の教え〜」を独自の解釈でサラッと解説します。
こんな人におすすめ
- 行動できない人
- 変わりたい人
- トラウマのある人
本書の内容はこんな感じです。
- 人はできない理由を探している
- 人間の悩みはすべて人間関係にある
- 他人の期待を満たすために生きてはいけない
- 幸福とは役に立っていると思えること

他人から嫌われるのって、なんか怖くない?

怖いだろうな。しかし、他人から嫌われることばかり考えていたら、自分らしく行動できない。それに嫌われるかどうかを決めるのは相手次第だ。そんなことに時間を使うのは無意味なんだよ。
といっても、なかなか行動に移すことができないのが他人です。
アドラーの心理学では、人は変われると提唱しています。
なぜなら、世界はシンプルにできており、誰もが幸福になれるからです。
過去の自分を脱ぎ去り、幸せに生きるにはどうすればいいのか?
では、解説を始めます。
人はできない理由を探している
1つ目のポイントは、「人はできない理由を探している」です。
心理学者のフロイトは、過去の原因で今があると提唱しています。
たとえば、大人になって性格が後ろ向きで陽気な性格ではないのは、幼少期に親に愛情を持って育てられなかったことが原因だと考えることです。
一方アドラーの心理学では、過去のトラウマは現在に関係ないとしています。
その人の性格が後ろ向きで陽気な性格なのは単にそういった性質を持っているだけであり、過去の出来事はそれを正当化するための道具でしかないとしています。

でも、性格って変えられなくない?

そんなことはない。変われないのは、その方が本人にとって楽だからだ。
原因論のフロイトの心理学に対し、アドラーの心理学は目的論です。
あなたが性格を変えられないのは、変える努力をしないために、過去のトラウマや環境、劣等感などを行動しない理由を正当化するための道具としているためです。
大切なのは、変わろうとする勇気です。
- 勉強をしていい大学に行きたい
- 仕事で成果を出したい
- ダイエットしてモテるようになりたい
- 好きな人に告白したい
行動の結果はどうすることもできないので、行動できた自分を素直に喜ぶようにすれば、小さな一歩でも踏み出すことができるようになります。
人間の悩みはすべて人間関係にある
2つ目のポイントは、「人間の悩みはすべて人間関係にある」です。
アドラーの心理学では、「世界はシンプルにできている」としています。
それは、人間の悩みのすべてが人間関係にあるからです。
仕事や交友、恋愛、お金などの悩みもすべて対人関係による悩みです。

もしこの世界に自分一人しかいなければ、仕事で失敗したことや友人、恋人関係、お金のことで悩んだりするか?

自分一人なら全部どうでもいいから、悩まないかな。
自分とは違う他人がいるから、ボクたちは悩みます。
つまり、すべては自分の捉え方次第です。
どういうふうに物事を捉えるかで人生は決まります。
頑張っても意味がないと考えて行動をしないのか。プラスに捉えて乗り越えるのか。
すべてはあなたの決断次第です。
他人の期待を満たすために生きてはいけない
3つ目のポイントは、「他人の期待を満たすために生きてはいけない」です。
他人から嫌われることを恐れていては、自分らしく行動できません。
アドラーの心理学では、他人を褒めてはいけないし、褒めることも禁止しています。
なぜなら、他人から褒められると褒められることが目的となってしまい、その期待に応えるために行動をするようになるからです。
反対に、褒められなければ行動をやめてしまいます。

誰かに褒めてもらいたくて勉強や仕事を頑張るならやめたほうがいい。それはきっと長続きしないし、自分の生き方を貫くことができない。
自分の人生は自分だけのものです。
誰にも譲ってはいけません。
他人から嫌われる勇気を持ち、行動を続けていけば、周りから人がすくなるかもしれませんが、人間関係の悩みも減ります。
そして、そんな自分を認めてくれる人が必ず現れます。
そうした仲間を見つけるために、自分らしく行動を続ける選択をしましょう。
幸福とは役に立っていると思えること
4つ目のポイントは、「幸福とは役に立っていること思えること」です。

褒められることは期待しちゃいけないんじゃないの?

褒められることを期待することと自分が勝手に役に立っていると感じることは違う。
言い換えると、人は仕事や生活で「誰かの役に立っている」と感じているときにだけ、幸せを感じるということです。

えっ!それだけ。

それだけだ。
一生遊べるだけのお金を持っているでも働き続けるのは、誰かの役に立っていると感じるためだけです。
それぐらい「社会や人のために立つことをしたい」とボクたちは望んでいます。
人生の喜びを頑張った先の延長線上ではなく、そのときどきの点で捉えて、喜びを感じながら、いま目の前のことに集中できれば、あなたは幸せになることができます。
まとめ
- 人はできない理由を探している
- 人間の悩みはすべて人間関係にある
- 他人の期待を満たすために生きてはいけない
- 幸福とは役に立っていると思えること