

アメリカで作家兼講演家をしているジェリー・ミンチンさん著「うまくいっている人の考え方」を独自の解釈でサラッと解説します。
こんな人におすすめ
- 自分を好きになりたい人
- 自尊心を上げたい人
- 自己肯定感を身につけたい人
本書はこんな感じの内容です。
- 自分を許す
- 自分で考えて自分で決める
- 感謝を伝える
- すべての人に好かれる必要はない
- 今が人生のベストだと考える
- 完璧を求めすぎない
本書のメインテーマは、「自尊心を高めること」です。
自尊心とは、自分のことを誇らしく思う気持ちです。

自分のことを好きになるってこと?案外むずかしいよね。

そうだな。最近は「自分はダメな人間で、人より劣っているダメ人間だ」と思い込んでいる自尊心の低い人が多い。
しかし、自尊心が低い状態では何をやってもうまくいかないし、成功しないどころか行動すことすらできなくなります。
この本を読むことで、出来事をポジティブに捉えて、自分の可能性を信じることができるようになります。
では、解説を始めます。
自分を許す
1つ目のポイントは、「自分を許す」です。
仕事や受験、就活で失敗したときに、自分を責めすぎる人がいます。
他人に迷惑をかけた申し訳なさや上手に物事を運ぶことのできない自分の無能を非難し続けてしまいます。
そういうときは、まずは「自分のことを許して」あげましょう。
失敗をしたとしても、あなたの価値が「0」になるわけではありません。
仕事で失敗をしようと受験や就活がうまくいかなくても、あなたの価値は変わりません。
そもそも人生は何度も壁にぶち当たるもので、壁のない人生は何もしていないのと同じです。

ただし、失敗するのは当たり前と開き直るな。反省はしろ。そして、悩むな。
大切なことは、失敗をしたときに失敗を重ねないように、次はどうすればうまくいくのかを考え、行動に移すことです。
うじうじと悩んでいるのは、実は何も考えていない証拠です。
「自分はなんてダメなやつなんだ!」と悲嘆に暮れていても、何も解決しません。
時間の無駄です。
悩んでいるときに救いの手を差し伸べくれるのは漫画やアニメの世界だけなので、悩む暇があれば、失敗した経験を糧にして次にうまくいく方法を考えましょう。
自分で考えて自分で決める
2つ目のポイントは、「自分で考えて自分で決める」です。
自分で判断して決断をできない人は、責任を負いたくない人です。
責任を負いたくないため、判断を他人任せにしてしまいます。

優柔不断だから、自分で決めるの苦手なんだけど。。。

優柔不断だから決められないんじゃない、いつも他人に決めてもらっているから自分で決断できないようになっているだけさ。
何をするにもすべて他人の判断に委ねていると主体性を失い、自分で決断できなくなってしまいます。
- 今日1日なにをするのか
- どこのお店でなにを食べたいのか
- どの会社に就職したらいいのか
など、些細なことから人生を左右する重要な選択まで自分で判断ができなくなります。
自分の人生の舵は自分で取る必要があります。だれもあなたを助けてくれません。
大切なのは、数ある選択肢の中から最適だと思えるものを自分で考えて、自分で決めることです。
そうでなければ、選択した結果の失敗を他人の責任だけにして、失敗し続けるつまらない人生を送ることになります。
まずは、自分で考えて主体的に出来事を選択できるようになろう。
感謝を伝える
3つ目のポイントは、「感謝を伝える」です。
当たり前のことですが、他人には素直に感謝を伝えましょう。
人間誰しもが、他人から褒められたくてウズウズしています。
他人を褒めたり、感謝を伝えることは、お金をあげることより喜ばれ、その効果は長く持続します。

照れ隠しに不機嫌になる人もいるけど、誰にでも言っていいの
?

大丈夫だ。感謝されて不機嫌になるのは、相手の受け取り方の問題だ。こちらの責任じゃない。
ただし、感謝や褒めの言葉は本心から浮かんだときのみにしましょう。
何でもかんでも感謝の言葉を口にしていると、言葉が軽くなります。
そして感謝は結果ではなく、相手の努力やその経過に対して感謝を述べるとより好意を持たれます。
仕事を手伝ってもらった結果だけに感謝するのではなく、相手が費やしてくれた時間や親身になってくれた想いに感謝しよう。
すべての人に好かれる必要はない
4つ目のポイントは、「すべての人に好かれる必要はない」です。
そもそも出会った人すべてに好かれることは不可能です。
国民的アイドルと呼ばれるような人たちですら、アンチがいる世の中です。
一般庶民のボクたちが、一部の人たちに嫌われるのは当然です。
人の目を気にしすぎるあまり行動できなくなるのは、人生をつまらなくする第一歩なので、人の目を気にせず行動をして、それでもあなたに好意を抱いてくれる希少な人間関係を大事にしよう。
今が人生のベストだと考える
5つ目のポイントは、「今が人生のベストだと考える」です。
自尊心を高めるとは、自分に自信を持つことです。
自分に自信がなければ、行動に移すことができません。
「今の自分がダメだから頑張る」みたいな日本人的な発想がありますが、動機の時点で自分を傷つけているとその努力やモチベーションは長く続きません。
行動を続けて人生を素晴らしいものにするためには、今の自分が人生のベストと考えることが大切です。

いくら人生をやり直したとしても、今の自分にしかならない。なぜなら、ボクたちはずっとベストな状態を維持し続けているからだ。
まずは、いまの自分に自信を持ってみよう。
難しいと感じる人もいるかもしれませんが、それはあなたが他人と自分を比べて卑下しているに過ぎません。
他人は他人。自分は自分。
毎日ひとつでも行動をできている自分を褒めてあげよう。
完璧を求めすぎない
最後のポイントは、「完璧を求め過ぎない」です。
なんでも完璧を目指して100点を取ろうとする人がいます。
100点を取るには、膨大な時間とエネルギーな必要になります。
また、一人で100点を目指すのなら自己責任の範囲で済みますが、チームで100点を目指すと誰もあなたについて来なくなるので、そのチームは崩壊します。
理由は、それぞれが求める目標や目的が違うからです。
スマホの機能にカメラ機能向上を求める人もいれば、画質、容量などを求める人もいます。
それはスマホの使い方が人それぞれ違うからで、それらすべてを叶えようとするとスマホの価格はさらに暴騰します。
それと同じように他人に完璧を求めるのも、期待しすぎるのもよくありません。

自分じゃなくて、会社の上司とかが完璧主義のときはどうしたらいいの?

パワハラで訴えるか、会社をやめればいいが、できなければ200点を目指せばいい。
100点=満点と考えると100点を取ることは難しいですが、200点を満点と考えた場合100点はただの通過点に過ぎません。
Googleの仕事術に「今の成果の10倍を目指す」というものがあります。
無理な目標をあえて掲げることで、今より良い成果を出すという考えです。
それと同じように、一見無理な200点満点もそれに向けて努力を続ければ、相手の望む100点を超えることは可能です。なぜなら、100点は通過点に過ぎないから。
ただし裁量は、地道に努力をし続けられる60点から80点を目指して、いま目の前にあるタスクを完了させることです。
仕事でバグやエラーがあったときは、パソコンのOSをアップデートするぐらいの気持ちで解決させて、解決した自分を褒めてあげよう。
まとめ
- 自分を許す
- 自分で考えて自分で決める
- 感謝を伝える
- すべての人に好かれる必要はない
- 今の自分が人生のベストだと考える
- 完璧を求めすぎない