固定資産とは?長く使う資産!資産と費用との違いについて

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  2. 資産の仕訳方法を知りたい
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まいまい

「パソコンは会社の資産なんで大事にしてください」みたいなことをたまに言われるんですけど、あれなんですか?言われなくても、大事に使うんですけど。。。

YoshinoriYoshinori

パソコンは勘定科目で資産(備品)を使うから、資産なんて言い方をしてるんじゃない?

アシのMちゃんアシのMちゃん

消しゴム1個でも資産だからっていうんですよ!

YoshinoriYoshinori

消しゴムは費用(消耗品費)だね。どちらも会社のお金を使って増える「借方」に入るから言ってるんじゃない?

アシのMちゃんアシのMちゃん

そんなこと考えていると思います?

YoshinoriYoshinori

ないだろうね。

固定資産とは?

固定資産は、企業活動を続けていく上で長く使い続けていくモノ(資産)です。

固定資産は次の4つの勘定科目に分類されます。

  • 備品:机、椅子、パソコン、棚など
  • 車両運搬具:自動車(営業車)、トラックなど
  • 建物:事務所、店舗、ビル、倉庫など
  • 土地:事務所、店舗、ビル、倉庫などに使う土地

費用とは?

費用は、企業活動を行う上で必要な経費のことです。

経費に分類される費用は次のとおりです。

  • 消耗品費:10万円未満の物品
  • 水道光熱費:水道料金や電気代、ガス代や灯油代など
  • 通信費:書類を送るための輸送費やインターネットの回線使用料や電話料金など
  • 支払手数料:販売手数料や振込手数料、仲介手数料や代引き手数料など
  • 諸会費:商工会議所や自治体などの団体に支払う会費
  • 研究開発費:イベントやセミナー受講費用
  • 旅費交通費:出張・宿泊費用
  • 租税公課:税務上経費として認められる税金や公的負担金の総称

固定資産の仕訳

例題1

新入社員用に10万円のパソコンをそれぞれ1台ツケで購入した

(借)備品100,000(貸)未払金100,000

例題2

1台150万円の営業車を購入し、小切手で支払った

(借)車両運搬費1,500,000(貸)当座預金1,500,000

例題3

本社の事務所を2千万円で購入した。なお、建物購入に際して不動産業者へ仲介手数料として100万円をそれぞれ現金で支払った

(借)建物21,000,000(貸)現金21,000,000

例題4

事務所建設用の土地を1千万円で購入した。なお、建物購入に際して不動産業者へ仲介手数料として100万円をそれぞれ現金で支払った

(借)土地11,000,000(貸)現金11,000,000

費用の仕訳

例題1

1本80円の鉛筆を現金で10本購入した

(借)消耗品費800(貸)現金800

例題2

電気代1万円を現金で支払った

(借)水道光熱費10,000(貸)現金10,000

例題3

会社携帯の電話代1万円を普通口座で支払った

(借)電話通信費10,000(貸)普通口座10,000

例題4

銀行で手数料200円支払った

(借)支払手数料200(貸)現金200

例題5

所属している団体の年会費5,000円を普通預金から支払った

(借)諸会費5,000(貸)普通預金5,000

例題6

仕事で必要なセミナー参加料1万円を現金で支払った

(借)研究開発費10,000(貸)現金10,000

例題7

出張で利用した電車代とタクシー代の領収書合計1万円を現金で従業員の普通口座に支払った

(借)旅費交通費10,000(貸)現金10,000

例題8

1枚200円の収入印紙10枚と400円の収入印紙10枚を現金で購入した

(借)租税公課6,000(貸)現金6,000

アシのMちゃんアシのMちゃん

処理自体は簡単ですけど、勘定科目がいっぱいありますね。

YoshinoriYoshinori

覚えないといけない言葉と処理はたくさんあるけど、日頃の業務や試験の問題集に取り組むことで、自然と慣れて仕訳できるようになるよ。

まとめ

簿記における固定資産と費用について解説をしました。

簿記3級試験に出題される有形固定資産は、「備品」「車両運搬具」「建物」「土地」の4つに分類されます。

備品(資産)と消耗品(費用)の差は、長期間使い続けていくものの差で、金額も消耗品費は10万円以下のものなど目安があります。

どちらも借方に仕分けされるものですが、その特性を理解して、素早く仕訳することができるように慣れていきましょう。