
面接や慎重さが要求される場面で、焦って頭が混乱することはありませんか?
緊張で指や声が震えたり、頭が真っ白になってしまうのは、複数の思考や感情を処理しきれずに抑えきれなかったことの結果です
ボクたちの頭の中は眠っている間以外、常に何かしらの思考や感情が渦巻いています

他人と話すより、自分と話している時間が一番長い
そのため、さまざまな感情が頭の中に浮かんでは消えていきます
普通に日常生活を送る上では、特に問題のない思考や感情ですが、緊張を要する場面では暴走することがあります
それはまるで台風のときのように、思考や感情の波が頭の中で吹き荒れます
人は複数の感情を処理することはできません
緊張を強いられる場面で
- 緊張
- 焦り
- 興奮
など、さまざまな感情が駆け巡ると頭の中がオーバーヒートしてしまい、指や声が震えたり、頭が真っ白になってしまいます
緊張する場面で焦らないようにするためには、複数の感情に注意を向けずに一つ一つ処理をしていく必要があります
この記事では、緊張を強いられる場面で落ち着くための焦らない方法について解説をします
思考や感情と距離を取る
焦りを克服するために思考や感情を抑えたり、宥めようとしたりする人がいますが、思考や感情をコントロールすることに意味はありません
思考や感情はコントロールできないからです
頭の中に勝手に浮かび上がってくる思考や感情に、たとえ栓をしたとしても溢れかえる勢いが増すばかりで、逆効果です
落ち着こうと思えば思うほどに、緊張感が増し指の震えが止まらなくなるのはそのためです

感情に飲まれないようにすると、逆に飲まれてしまう
ネガティブな思考や感情が浮かび上がってきたときは、その思考や感情から冷静に距離を取り
「胸のあたりが重くなってきたなぁ」
「ドキドキして、体温が上がってきたなぁ」
と、ネガティブな感情からくる体の反応に注意を向けよう
緊張感などからくる思考や感情の影響を俯瞰してみることで、自分が置かれている状態を理解することができます
人が思考や感情の渦に飲み込まれて焦ってしまうのは、自分の置かれている状態がわからなくなり、パニックに陥っているからです
自分の置かれている状態がわかれば、パニックを起こさずに緊張感を抱えながらも行動を続けることができます
緊張状態で大切なことは、焦りからパニック状態を引き起こさないことです
パニックに陥らないためには、ネガティブな思考や感情から距離を取り、体の反応などに注意を向けよう
不快な感情とほどよい距離の取り方
不快な感情とほどよい距離を取るには、自分の体のどこでネガティブな感情が発生しているのか見つける必要があります
たとえば、緊張と一言でいっても
- 胸のあたりがドキドキする
- 顔や背中が熱くなっている
- 脇汗がとまらない
など、体の反応はまちまちです
それらの反応に対して、自分がどういった状態に陥っているのかわからないと、焦ってパニクります
大事な場面で焦らないためには、自分の体がどういった場面でどのような反応を示すのか知っておくことです

体の反応を知っておくだけで、思考と感情は安定する
- 首の後ろあたりがゾワゾワするなぁ
- 胸のあたりが重苦しいなぁ
など、思考や感情から距離を取り、客観視することができるようになります
そしてネガティブな感情から距離を取るときは、ネガティブなことへの思考や感情に対して価値判断を下さないことが大切です
首の後ろがゾワゾワする、胸のあたりが重苦しいと感じても、それが良い緊張なのか、悪い緊張なのか判断を下さないようにしよう
価値判断を下さないことで、これから行う目の前のことに集中することできます
焦らずパニック状態に陥らないためには、緊張していることを知っておくだけで大丈夫です
ネガティブな感情は考察しても解決しないので、ネガティブな感情を考察する必要はありません
不安な感情にも居場所を作る
不安などのネガティブな感情を否定せず受け入れることは、非常にむずかしい行為です
ネガティブな感情は、自分に不利益をもたらす可能性が高いからです
しかしネガティブな感情を否定したり、無視したとしてもネガティブな感情は戻ってくるため、否定も無視も意味がありません
大切なことは、ネガティブな感情も受け入れ、自分の価値観に合った適切な行動を取ることです

ネガティブな感情を受け入れられれば、怖いものはない
ネガティブな感情を受け入れるためには、不安や不快な感情を自分が持っていることを容認しよう
「ボクは◯◯という感情を持っている」
「この感情を好きではないが、いまはこの感情を受け入れて前に進もう」
不快な感情を容認するだけで、不快な感情と一緒に前に進むための力も湧いてきます
ネガティブな感情は消そうとしないで、一緒に連れて行ってあげよう
不安や不快な感情と上手に付き合うことで、喜びや楽しいなどの感情とも巡り会うことができます
喜びや幸せは不快な感情を乗り越えた先に、手に入れるものです
まずは、自分の中のネガティブな感情に居場所を作り、ネガティブなことや不安から目を背けず受け入れることが大切です
まとめ
緊張する場面でも焦らない方法について解説をしました
焦らずパニックに陥らないためには
- 思考や感情と距離を取る
- 体の反応を確かめる
- 思考と感情に価値判断を下さない
- 不安な感情にも居場所を作ってあげる
ことが大切です
そうすることでネガティブな感情を受け入れて、緊張する場面でも前に進むための力が湧いてきます
緊張する場面で一度試してみてください