
投資をはじめる際、手元に100万円以上の貯金がすでにあるときはどうしたらいいのか?
結論は、100万円を小分けにして毎月定額で株を買い増す-「分散投資」をすることをおすすめします。
100万円を一括で投資をしない理由は、高値をつかむリスクを避けるためと株価の値動きに気持ちを揺さぶられないようにするためです。
株式投資では、買った途端に株価が下がり、売った途端に株価が上がることがよくあります。
才能がない
呪われている
神さまに意地悪されている
など、「投資なんてしなければよかった」と思うことばかりです。

ボクたちのリスク許容度は、自分の思っている以上に低く設定されいます。
リスク許容度を知らない初心者が、一括して株を買うと、毎日株価の値動きが気になり、仕事中もチャートを眺めたり、少しお金が目減りしただけでドキドキして落ち着きがなくなります。
投資でお金を増やして余裕のある生活をしたいにもかかわらず、結局は気持ちに余裕のない生活を送るハメになります。
こういった状況をさけるためには、一括投資より分散投資をすることをおすすめします。
この記事では、お金を増やす機会を逃してでも分割投資をした方がいい理由について解説をします。

焦らなくても大丈夫!ルールを守り時間をかければ、お金は必ず増えます!
理想的なキャッシュポジションは?
キャッシュポジションとは、投資元本の中でまだ投資に回していない余剰資金のことです。
投資元本が100万円のとき、株式80万円と現金20万円の割合で資産を保有していれば、キャッシュポジションは20%となります。
一括投資と分割投資を考える上では、このキャッシュポジションの割合をどれくらいに設定するかが重要となります。
キャッシュポジションは、なぜ大事なのか?
キャッシュポジションは、10〜20%に保つことが一般的といわれています。
結婚や出産、病気など急な出費にも対応できるように準備しておくためです。
このほかに、株式投資では相場の状況によりキャッシュポジションを変える必要があります。
株式市場が好調なときはキャッシュポジションを高めにとり、不調なときはキャッシュポジションを低くくとります。
反対では?
と、思う方もいるかもしれませんが、株でお金を増やすためには安いときに株を購入し、高くなったら売るのが一般的です。
そのため、株価の高いときには現金の割合を多く残し、安価になったときに株を買えるよう余剰資金を残しておくことが大切です。

リスクを犯して一括投資をしなくても、お金を増やすチャンスは平等に訪れます。分散投資でも損はしません。
投資経験者であれば、株価を値段やチャートだけで判断せずに市場に対する株の現在価値を見て投資判断をすることができると思います。
しかし、自分で投資判断ができない初心者の方は、自分の気持ちにゆとりを持って投資できるラインを見定めて、コツコツ積立をしていきましょう。
最強の投資術であるインデックス投資であれば、毎月一定額の株を購入するだけで、プロの投資家に負けない投資リターンを得ることもできます。
暴落時に余剰資金を突っ込めない問題
株式市場が暴落をはじめたときに、余剰資金を突っ込めるか?というと、大半の人がお金を突っ込めません。
金融の世界には、「落ちているナイフを拾うな」という金言があります。
底値に見えても本当にそれが底値であるかどうか、未来のことは誰にもわからないという意味です。
このまま下落し続けるか?
反発して大暴騰をするのか?
誰にも予測がつきません。
ボクたちのできることは、市場に感情を入れずに株を狼狽売りなどせず、ドルコスト平均法で株を買い増ししていくのみです。

暴落したときであっても、いつもと同じ行動が取れれば問題なし。
市場の落ち着きとともに気持ちの落ち着きを取り戻せたら、余剰資金を使って短期投資でお金を増やすこともできます。
大切なことは、自分のリスク許容度の低さを意識して、快適な生活ができるぐらいの割合で株を買い増し、慣れるまでは資金に余裕を持たせておくことです。
まとめ
一括投資と分割投資では、分割投資の方がおすすめ
リスク許容度は、意外と低い
理想的なキャッシュポジションは、10〜20%
暴落時に投資できるようにお金を残しておく
暴落したときに投資をするのは難しい
市場の値動きに関係なく、平均して株を買い増し続ける
どんなときもルールを守れば、お金は確実に増える